見栄えのよい素材を採用した高品質なデザイン
「Note GALLERIA U2442V」は、ディスクリートGPU搭載ということで、ゲーミングPCブランドからの販売となっているが、GIGABYTEの考えとしては、特にゲーム用と用途を分けているわけではない。家庭や職場などでPC密接に関わっている現代人の生活に必要なのは高性能なモバイルPCというコンセプトから生まれたものだという。つまり、デスクトップPC並のハイスペックを、モバイルPCに詰め込もうというアプローチだ。
それを最も分かりやすい形で表しているのが、ディスクリートGPUの搭載だ。CPU統合のIntel HD Graphics 4000だけでなくNVIDIA GeForce GT640Mを採用。状況に合わせて2つのグラフィックス機能を使い分けるNVIDIA Optimusテクノロジーに対応する。
外観に目を向けると、トップカバーはアルミニウム合金製で、カラーはシャンパンゴールド。実際に見てみると、角度によってはゴールドというよりは若干甘い色合いのシルバーという感じで落ち着いた色合い。トップカバー表面は非常にさらさらした触感で、素手で掴んでも指紋や手の跡がほとんどつかない。美しく利用しつづけられるのが好印象だ。
本体サイズはW339×D233×H21mm。Intelが定義するUltrabookの条件では、14型以上のディスプレイを搭載するUltrabookの厚さの規程は21mmまでだから、ギリギリまで収めたという形だ。重さは約1.59kg。現状のUltrabook市場ではより軽量なモデルもあるので、とりわけて軽いわけではないが、実際に持ってみると十分持ち運びできると感じた。
ディスプレイはノングレアタイプで、反射が気にならず見やすい。ディスプレイを開く時、本体が浮き上がることなく開けるのも手早く操作したいモバイルマシンとしてはうれしいところだ。
熱暴走を防ぐ万全の排熱システムを採用
さて、薄型ボディに高性能なCPUとグラフィックス機能を搭載した場合に気になるのは排熱だ。「Note GALLERIA U2442V」の場合、熱暴走対策として底面と背面の2カ所に排気口を設けて熱を逃がしている。
排気口の位置を背面側に設置したことで、普通に利用している限りユーザーに熱風が吹きかけられることはない。ディスプレイも排気口をふさがないように工夫されているので、うまく排熱できないということもなさそうだ。
実際の使用中でもファンがうるさいということはなく、音はごく静か。快適に利用できる範囲だ。また熱については、ベンチマークテストを実施中などでマシンが酷使されている環境でも、火傷しそうに熱いというようなことはなかった。排気口周辺は暖かくなるものの、不安を感じるような温度ではない。
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