ロボット掃除機の代名詞「ルンバ」にリーズナブルな「600」シリーズ登場
一方、ロボット掃除機普及の先駆けで代名詞的存在とも言えるアイロボットのルンバでは「Roomba(ルンバ)630」がオススメ。上位ラインの「ルンバ700」シリーズの機能を必要十分に絞り、低価格で提供するモデルとしてこの秋登場したばかりだ。ルンバの高い捕集能力を実現する、人工知能や高速応答プロセッサーは上位モデルの性能を維持している。
また、サイドのエッジブラシ、メインブラシ、フレキシブルブラシの3つのブラシによる3段階の捕集機構もそのまま。吸引用のブラシは、カーペット用のメインブラシとフローリング用のフレキシブルブラシの2種類のブラシを備え、床材に応じて接触面の角度を変化させてゴミを捕獲できるので、廊下や和室、洋室など床材を問わず、複数の空間を一気に掃除するのに優れている。
本体構造で機能をやや落としたのは、ダストカップ部分。上位機種が捕集したゴミをほとんど逃さない高性能なHEPAフィルターを採用しているのに対し、簡易型のフィルターが使われている。
その他、「ルンバ」シリーズでは掃除機を侵入させたくない場所に仮想の壁を作る「バーチャルウォール」という独自の機能が特徴。ルンバ630ではこの機能を補佐する付属品が2個付属する。段差が多い居宅や、留守中限られたエリアだけを自動で掃除したい人に最適だ。
赤外線で見えない壁を発することで、ルンバがそれを検知して侵入を妨げることができる「バーチャルウォール」(画像をクリックすると拡大します) |
バーチャルウォールを壁を作りたい場所の端に設置。2メートルまでの発光先と半径約30cm以内をルンバが避ける(画像をクリックすると拡大します) |
最低限の片付けはしておけばあとはラクできる
大掃除の負担を軽くするロボット掃除機だが、言うまでもなく、手間が省けるのはあくまで掃除機をかける作業。ゆえに、稼動させる前に、床の上の物が片付けることが前提だ。とはいえ、ココロボもルンバもある程度の段差なら昇り降りして自走を続ける能力がある。床の上に放置した物を整理する時間まではなくても、とりあえず1カ所に集めて、稼働スペースを確保してしまえば、あとはロボット掃除機である程度キレイにできるはず。
大掃除を機に、省スペース性と小回り重視する人はココロボ RX-V60を、複数の部屋や段差が多い住居を一気に掃除してしまいたい人はルンバ630の購入を検討してみてはいかがだろうか。
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