結果は約81g。iPad miniのバッテリーとほぼ同じ重さだった(金属部分は約24g)。放熱などの関係で、この素材が選ばれたのだろうか。続いて基板、およびディスプレイと基板を仕切っていたステンレスっぽい板の重さを量る。
基板は約20g(iPad miniは約15g)、仕切り板は約35g(iPad miniは約15g)だった。iPad miniに比べて、それぞれが地味に重い。ジリジリと差がついていく両端末...。しかし、である。iPad miniの背面を守るアルミニウム筐体に比べて、Kindle Fire HDの裏蓋はだいぶ軽いのではないだろうか。ここでいくらか挽回できるかも知れない。
一同が淡い期待を抱きつつ計測してみると、約40gという結果だった。iPad miniのアルミニウム筐体は約60g。...想像していたような派手な逆転劇は繰り広げられなかったものの、でもここへきてようやく勝てるパーツがひとつ見つかって良かった、と胸をなでおろした。このあと、Amazonが自信をもってオススメするステレオスピーカー、そして電源ボタン/イヤホンジャックの計測を行った。
結果はステレオスピーカー約15g、電源ボタン/イヤホンジャック約5gといったところ。スピーカーが意外にも重いということが分かった。さすがに、音が良いだけのことはあるのだ。さて、以上の計測結果を合計すると、175+105+20+35+40+15+5=395。めでたく395gとなった次第である。
両端末の主要部品の重さを比較すると、下の表のようになる。Kindle Fire HDで特に重かったのはディスプレイ。iPad miniの軽さに近づくためには、ディスプレイ周りを重点的にシェイプアップしていく必要がありそうだ。
■両端末の主要部品の重さを比較(単位:グラム)
バッテリー | ディスプレイ | 裏蓋 | 基板 | その他 | 合計 | |
Kindle Fire HD | 105g | 175g | 40g | 20g | 55g | 395g |
iPad mini | 80g | 100g | 60g | 15g | 53g | 308g |
またKindle Fire HD主要部品の重さを円グラフにまとめると、下図のようになる。全体の重さの約71%は、バッテリーとディスプレイ部分の重さで占められているのだ。