この後、黙々と作業が続き、開始から10分ちょっとでディスプレイまで到達した。ディスプレイ部分に関しては、ガラスとタッチセンサー、および液晶が圧着されている構造なので、これ以上の分解は無理とのことだった。「パーツの多さで言うと、iPad miniより少ない印象」と藤澤氏。
ちなみにディスプレイを割ってしまった場合、いくらくらいで修理していただけるのか恐る恐る聞いてみた。すると、「Kindle Fire HDに関する修理の値段はまだ未確定」と断りつつも、「おそらく1万5千円くらいかかるのでは」とのことだった。これは新しい端末が買えてしまう価格だ。しかし新品を購入し愛着がある利用環境まで設定をチューニングする手間暇と天秤にかけた場合、"どちらがお得か"は一概には言えないのかも知れない。
国産メーカーの製品で、端末が日本国内にしか流通していないような場合、部品の調達が困難になるなどの関係で、修理が厳しくなるという。逆に「GALAXYシリーズ」などグローバルモデルで普及しているモデルであれば、修理もやりやすいとのことだった。
構造的には、iPad miniとの共通点が見られたKindle Fire HD。分解できるパーツの量は、Kindle Fire HDの方が少ないという結果だった。気になるのは、各パーツの重さ。ここでおさらいだが、7インチのKindle Fire HDが395gなのに対し、7.9インチのiPad mini Wi-Fiモデルは308gとなっている。この重さの差は、どこからきているのだろうか。それについて比較検討してみた結果は、後ほどお伝えしたい。
各パーツの重さを秤で計測した結果は...?
(記事提供: AndroWire編集部)