何といっても急務なのは仕事環境の構築と、食事の調達だ。働いてお金を稼ぎ、食べ物を口にしなければ人は死んでしまう。それ以外のことはとりあえず後回しでいい。
Kindle生活がスタートしたことで急に今までの生活に目を向けるようになり、意識がソリッドになった気がした。何だ、この副次効果は。
ということで、何はともあれ食べ物を購入しなければならない。
っていうか、Amazonって食材とか売ってたっけ……。
おそるおそる「お買い物」からウェブに接続し、Amazon検索欄に「米」と打ち込んでみる。
あっさり見つかった。ていうか銘柄がめちゃくちゃたくさんある。『KindleとAmazonだけで生活のすべてがまかなえてしまうような日もそう遠くないのかもしれない』と書いといて何なんだけど、食材をAmazonで買うという発想が今まであまりなかったので、あるとしてもほんの少しかと思っていた。
同じ銘柄でも量が違ったりしてだぶっているものもあるとは思うのだけど、「米」と検索しただけで約150項目もの商品が出てくるとは思わなかった。そんじょそこらのスーパーよりも品ぞろえだけならはるかに上だ。
ただ、納戸を漁ってみると米は普通にあったので、別の食材を探すことにした。
「野菜」で検索すると「野菜の詰め合わせ」が、「卵」で検索すると「ワケありで安くなっている卵セット」が見つかった。飲み物や調味料も販売されている。本当に何でもあるぞ。今さらだけど、Amazonすげえ。
……が、ここで問題が発生。