富士通が10月26日に発売した一体型デスクトップPCの新しいESPRIMOシリーズでは、ついにタッチパネル搭載モデルの「ESPRIMO FH98/JD」がラインナップされた。他社製品ではデスクトップPCへのタッチパネル導入がなかなか進まない中、新しいユーザー体験の提供に向けた思い切った商品展開が注目される。
ESPRIMOシリーズの最上位モデルでもある同製品において、タッチパネルの使い勝手は果たしてどのようなものなのか。その他の操作性向上を狙ったさまざまな機能と合わせて紹介してみたい。
■主な仕様 [製品名] ESPRIMO FH98/JD [CPU] Intel Core i7-3630QM(2.4GHz、ターボ・ブースト利用時の最大周波数3.4GHz) [チップセット] Mobile Intel HM76 Express [メモリ] 8GB [ストレージ] 約3TB SATA HDD [光学ドライブ] ブルーレイディスク・ドライブ [グラフィックス] Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵) [ディスプレイ] 23型ワイド(1,920×1,080ドット) [テレビ機能] 地上・BS・110度CSデジタルチューナー×2、地上・BS・110度CSデジタルチューナー×1(視聴専用) [OS] Windows 8 64bit [直販価格] 274,800円
デザインは一新。高速CPU、大容量メモリとHDDでスペックに不足なし
今回の「ESPRIMO FH98/JD」は2012年秋モデルとなるが、前回の春モデルと比較すると外観が大きく変化していることがわかる。
スピーカーがディスプレイ下部に配置されているのは変わらないが、ディスプレイパネルより奥まったところへ移動した。それにより、全体がスリムになった印象を受ける。
スピーカーユニットは左右に長い円筒型で、背面が幾何学風にデザインされているのは、目につきにくいところではあるものの、こだわりの見える部分だ。また、台座部分の表面もヘアライン調に仕上げているなど、高級感もたっぷり。
電源は内蔵しておらず、外付けのACアダプターを利用。ディスプレイパネルが縁までフルフラットということもあり、全体はすっきりした印象にまとまっている。
ハードウェア面では、23型(1,920×1,080ドット)のLEDバックライト搭載タッチパネル式IPS液晶ディスプレイと、Intel Core i7 2.40GHz(ターボ・ブースト・テクノロジー使用時最大3.40GHz)、8GBメモリ、3TBの内蔵HDD(実質的に使用可能な容量は約2.7TB)に加え、BDXLをサポートした記録・再生両対応のブルーレイディスクドライブを搭載する。
GPUはチップセット内蔵のIntel HD Graphics 4000で、よほどの高速描画を要求されるような3Dゲームでない限り不満を感じることはないだろう。
なお、各種ベンチマークソフトによる結果は以下の通り。
地デジ視聴用のダブルチューナーやナノイー発生ユニットを搭載
通信機能については、ギガビット対応の有線LANポートと、IEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0を備えており、テレビ機能では地上・BS・110度CSデジタル対応のダブルチューナーを搭載。独自技術により、高画質を維持した長時間の2チャンネル同時録画が可能となっている。
外部入出力機能としては、SDXCカード兼メモリースティック対応のスロット、HDMI入力端子、マイク入力およびライン出力がある。USB 3.0ポートは本体左側面に1つ、背面に2つの計3つに加え、USB 2.0ポートも3つ用意している。人にやさしい空気を作り出すと言われるナノイー発生ユニットが設けられているのも特徴だ。