―― 今回、バリエーションとしてピンクゴールドモデルがラインナップされましたが、これはOCW-S2400の企画当初から予定されていたのですか?
冨吉氏「いいえ。当初は、定番となっている白青モデルの予定でした。が、それもどうなのか、と途中で思い始めまして。いつも似たようなラインナップでは、お客様を飽きさせてしまうんじゃないかと感じたんです。お客様の選択の幅も広げたいですし、ピンクゴールドは以前からやってみたかったというのもあります。OCW-S2400の"都会の夜の海"とはまた印象を異にする、"太陽の光を受けてきらめく波頭"というイメージですね」
冨吉氏「ピンクゴールドモデルは、OCEANUSとしてのひとつの挑戦であり、お客様への問いかけでもあります。OCEANUSはこういうデザインも可能なんですよ、というアピールもしたかった。ゴールドは華やかになりすぎないようにトーンを落としていますから、男性でも抵抗なくご使用いただけると思います」
―― こうして見ると、エレガンス・テクノロジーを標榜するOCW-S2400には、ピンクゴールドのイメージが似合っているのではと改めて思います。
冨吉氏「"ありふれた当たり前"をやらないのがカシオの社風です。それにお客様も、上質ではあるけれど、他社とはちょっと違うものを望んでいる方が多い。だからOCW-S2400は、新しい提案と挑戦を内包しながら、見た目の美しさが圧倒的でなければならない、と自分に言い聞かせてデザインを続けました。自分が納得できないものを、お客様に納得してもらうわけにはいきませんから」