RX1のセンサーは、有効約2430万画素の35mmフルサイズ(35.8×23.9mm)「Exmor CMOSセンサー」。高集光プロセス技術やワイドフォトダイオード設計技術を採用し、RX1専用の仕様で製造されている。面積にして、APS-Cセンサーの約2.3倍の大きさがあることを考えても、その解像感やダイナミックレンジの広さ、高感度撮影時のノイズ抑制性能などは想像以上。暗部の粘りには底力を感じさせ、白への階調は豊かに溶けていく。これは、バージョンアップした画像処理エンジン「BIONZ」の働きも大きいだろう。ISO1600までは何のためらいもなく常用できるレベル。複数回シャッターを切り、これを合成することで、最高ISO102400超高感度撮影を可能にする「マルチショットNR」にも対応。画質的には非常手段だが「撮れていることが重要」なシーンでは重宝するだろう。

モニターには構図決め用の格子や対角線を表示可能

水準器の表示もたいへん見やすい

背面モニターに投影する情報をカスタマイズできる。プレビューを見ながら操作できるのが便利

マニュアル撮影時の露出確認は、シャッター速度と絞りの関係がゲージで表される

ピントのあった部分を色で表示できる「ピーキング」。MF時に頼れる機能だ。色はカスタマイズが可能

ボタンカスタマイズの豊富さは、高級機の必須条件。ソニー機ではショートカットの有用性が特に高い

静止画や動画を絞り込んで再生することが可能。知らないうちに切り替わってしまって困ることも……

「NEX」シリーズを思わせるモードダイヤルガイド。一見ソフトなデザインだが、書かれている内容は割と硬い(笑)。表示ON・OFFの設定が可能

追尾設定画面。追尾したい被写体に合わせてボタンを押すと、AFが追尾駆動する

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