傾いたままでも正面が映るアウトカメラ
「dynabook R822」では、本体前面には100万画素、本体背面には300万画素のWebカメラを採用しているが、ここでもユニークな取り組みが行われている。
180度のフラット状態から液晶ディスプレイを起こし、ノートPCスタイルとした際には、105度の位置が最大の角度となり、それ以上は垂直方向には動かない。通常、この状態でWebカメラを使用すると、カメラの位置は下方向に向いてしまうため、正面が映らない。そこで、「dynabook R822」ではカメラの角度を15度傾けており、ディスプレイが105度の角度のままでも、正面が写るようにしているのだ。
「これにより、ノートPCスタイルで使用していても、授業や会議中に正面の様子を、本体を動かさずに利用できる。社内で試用してみたところ、タブレットモードにしても、角度があった方が使いやすいという声もあがっている」(横手主務)という。
販売は好調 - 当初の計画を超える売れ行き
10月26日の発売以降、「dynabook R822」は好調な売れ行きをみせているという。
「手応えは予想以上。むしろ出足の良さに驚いているほど。このペースが続くと、当初の計画を上回ることになりそうだ」(根岸主務)と、好調ぶりを示す。
ノートPCとタブレットPCとして利用できるコンバチーブル型としてのコンセプトが理解されているのが人気の理由だと、同社では分析する一方、「フラットスタイルを加えた東芝ならではの3ウェイスタイルの提案もさらに加速していきたい」とする。
また、「今後は、Windows 8の価値をさらに高めることができるような提案にも取り組みたい。コンバーチブル型としての新たな提案や、それ以外の形状も視野に入れた取り組みも行っていきたい」とする。
東芝は、国内PCメーカーとしては最大規模のPC出荷量を誇る。Windows 8時代においても、そのポジションを生かしながら、リーディングカンパニーとしての新たな提案が期待できそうだ。