画面が2つになっても、操作方法は変わらない。利用したいアプリをタッチしてアクティブにすれば、タッチ操作以外のバックボタンやメニューボタンもアクティブ側のアプリに反応するようになる。また、アプリ画面の上下を入れ替えたり、一方のアプリを広く表示したり、本体を横に倒して横2画面の状態で使うことも可能だ。

赤枠のアイコンの左側はアプリの入れ替え、右側は1画面化

中央の区切りをドラッグして表示エリアを切り替えられる

横位置でも2つのアプリを表示できる

ただし、すべてのアプリがマルチウィンドウとして利用できるわけではない。現時点で利用できるのは、「ブラウザ」「マップ」「Chrome」「メール」「Gmail」など。また、TwitterやFacebookの公式アプリを端末にインストールすると、これらのアプリもマルチウィンドウで使えるようになる。ちなみに、標準の「ブラウザ」と「Chrome」をそれぞれ起動して2画面で利用することはできるが、同じアプリを2つ起動することはできない。

なお、マルチウィンドウを有効にしていると、画面左に常時半円のアイコンが表示されるが、戻るボタンを長押しするとこのアイコンが消える。再び戻るボタンを長押しすると、アプリバーが現れ、半円アイコンも復帰する。

さまざまなモーション機能を搭載

GALAXY S III αはAndorid 4.1(Jelly Bean)の採用により、 通知領域が刷新され、より情報量が多くなった。

不在着信時は相手の名前だけでなく電話帳に登録した写真も表示され、通知領域からコールバックやメッセージの送信も可能になった。また、ワンタッチで設定を変更できる「クイック設定ボタン」が設置された。なお、クイック設定ボタンは、カスタマイズ可能で、普段はあまり使わない設定ボタンがあれば、入れ替えたり、数を減らしたりするといいだろう。

不在着信時などに通知領域から返信が可能になった。受信したメールの本文の一部も表示される

通知領域にあるクイック設定ボタンのカスタマイズも可能

このほか「画面を見ているかどうか」をインカメラで確認し、見ている間は画面を消灯しない「スマートステイ」や顔の向きを認識して本体と一緒に顔も横になっていれば、画面を回転させない「スマートローテーション」機能も搭載する。

スマートステイとスマートローテーションの設定

モーション機能の設定画面。さまざまなモーション操作が利用可能だ

GALAXY S III αは、滑らかに動作し、アプリの動作も軽快だ。パフォーマンスに注力するだけでなく、さまざまな独自機能を盛り込むことで、より使いやすい製品に仕上がっている。