現時点で購入できるAndroidタブレットとしては、特に不満のないスペックと言えるだろう。UIも滑らかで、GALAXYシリーズらしい動作をする。いくつかベンチマークを取ってみたので、紹介しよう。

AnTuTu Benchmarkは3.0にバージョンアップし、テストが大幅に変更され、結果が従来とは異なる傾向を示すようになっている。そのため、旧バージョンの結果も併記した。
■Quadrant Professional 2.1.1
CPU 6341
Memory 2517
I/O 6101
2D 556
3D 1639
Total 3431
■AnTuTu Benchmark 2.9.4
RAMのパフォーマンス 1323
CPUの整数性能 2190
CPUの浮動小数点演算性能 797
2D描画 297
3D描画 1250
データベースのIO 325
SDカードの書込速度 150
SDカードの読込速度 193
スコア 6525
■AnTuTu Benchmark 3.0.1
RAMのパフォーマンス 1567
CPUの整数性能 2213
CPUの浮動小数点演算性能 917
2D描画 724
3D描画 1643
データベースのIO 405
SDカードの書込速度 150
SDカードの読込速度 194
スコア 7813
■GeekBench 2
整数演算スコア 884
浮動小数点数スコア 1171
メモリスコア 916
ストリームスコア 382
Geekbenchスコア 940

使いやすいアプリ、新しい使い勝手

Galaxy Tab 7.7 Plusでは、5インチクラスのディスプレイを搭載した「GALAXY Note」のような専用ペンを使った操作には対応していないが、通常のタッチパネル対応スタイラスペンを使った手書き入力は快適に行える。

入力アプリとして「7note with mazec-T」を搭載しており、素早く手書きメモを作成できる。手書き入力のmazec-Tは、標準の日本語入力iWnn IME for Samsungにも統合されており、さまざまな場面で高精度な手書き入力が可能だ。

7note with maze-T。メモ帳アプリとしても使える

標準のIMEからmazec-Tが起動できる

手書き入力に対応。市販の静電容量式対応のペンを使うと描きやすい

いったん手書きで入力し、あとからテキストに変換する機能もある

画面下部には、アプリ起動中でも、画面転換せず複数のアプリを起動できる「Mini Apps 2.0」が配置されている。同機能は、常時画面下部に表示される矢印アイコンをタッチすると、専用のアプリ一覧画面が表示され、そこから単機能のミニアプリを起動できるというもの。それまで利用していたアプリを切り替えず、マルチタスクとして利用できるので、メモを取ったり、電卓で計算したり、メールを閲覧したり、といった作業をシームレスに行える。Eメール、SMS、カレンダーアプリのSプランナー、ペンメモなどのアプリが用意されており、いちいちホーム画面に戻らなくても利用できて便利だ。

画面下部にポップアップするMini Apps

ほかのアプリを起動している最中でも別ウィンドウとして起動できる

このほか、オリジナルのスケジュールアプリ「Sプランナー」やメモアプリ「ペンメモ」、ギャラリーや電話帳などのアプリも独自の工夫が盛り込まれており、使いやすい。

手書きメモアプリのペンメモ

またスマートフォン向け放送局「NOTTV」が利用できる点も特徴だ。NOTTVは、モバイル向けのマルチメディア放送局だが、国内サービスのため、これまでのGALAXY Tabでは対応していなかった。NOTTVは480×800ドットの解像度の映像が配信され、ワンセグに比べて高画質。HD解像度のディスプレイを持つGALAXY Tab 7.7 Plusでは、やはりワンセグ画質では粗が目立つが、NOTTVクラスの映像ならばキレイに見える。

GALAXY Tab 7.7 Plusは、サイズと使い勝手のバランスがいいタブレットだ。性能や機能も妥協せず、極力大きな画面の端末をできるだけコンパクトに持ち歩きたい―― といったユーザーに適しているタブレットと言えるだろう。

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