NTTドコモのAndroidタブレット「GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E」は、タブレット向け有機ELとしては世界最大という7.7インチディスプレイを搭載したモデルだ。にわかに注目を集める7インチ台のタブレット。同カテゴリで、長く製品を提供してきたサムスン電子の新モデルとなるGALAXY Tab 7.7 Plusを試用してみたので紹介しよう。

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

"ちょうどいい"サイズと重さ実現!!

サムスンのタブレットと言えば、2010年にドコモから登場した「GALAXY Tab SC-01C」を皮切りに、7インチタイプと10.1インチタイプの2種類を国内で提供してきた。今回のGALAXY Tab 7.7 Plusは、7インチより少し大きめの7.7インチという画面サイズを採用した製品となる。サムスンはこのサイズのタブレットを2011年9月に海外で発表し、今回日本国内での提供を開始した。米アップルの7.9インチタブレット「iPad mini」の登場で、このクラスのタブレットが注目を集めているが、サムスン電子が先行していた分野だ。

ディスプレイは、1,280×800ドットの7.7インチ有機EL「SUPER AMOLED Plus」を採用。アスペクト比は16:10になる。最近の7インチクラスでは1,280×800ドットのディスプレイは、一般的な解像度となってしまったが、SUPER AMOLED Plusは、広視野角、高輝度なので、外光の強い場面でも高い視認性を実現している。

鮮やかで視野角の広いSUPER AMOLED Plusを採用したディスプレイ

片手で持てなくはないが、少し苦しい。ただ、軽量なので片手での保持はそれほど苦労しない

本体サイズは197(H)×133(W)×7.9(D)mm、約344g。持った感じはややずっしりくる印象だが、片手でも比較的長い間持っていられる。

背面はヘアライン仕上げのアルミ素材を採用しており、高級感がある。背面上部と下部には、プラスチック素材を採用した三分割のデザインとなっている。この部分には、無線アンテナが内蔵されている。色違いのグレーを採用することで、統一感のある印象に仕上げている。

本体背面

本体天部と底部

本体側面

GALAXY Tab 7.7 Plusの本体サイズは、コンテンツの閲覧に向いている。Webサイトの閲覧だけでなく、動画の視聴、電子書籍の閲覧、写真の表示など、閲覧に向いたサイズだ。もちろん画面サイズで言えば10インチクラスの方が大きく見やすいのだが、GALAXY Tab 7.7 Plusはサイズと重さのバランスがちょうどいいのだ。持ち運びを中心に利用するのであれば、7インチクラスが適していると筆者は思う。

ホーム画面。Android 4.0.4を搭載する

ブラウザでサイトを表示したところ。拡大表示をしなくても文字は判別できる

拡大表示したところ

GALAXY Tab 7.7 Plusは、7インチより少し大きい7.7インチディスプレイを搭載しながら、7インチサイズのタブレットとさほど変わらない本体サイズを実現している。

ベンチマークでも良好な結果

OSはAndroid 4.0.4を採用。プロセッサは、1.5GHz駆動のデュアルコアCPU「Qualcomm APQ8060」を搭載している。クアッドコア搭載のタブレットなどがすでに市場に出ているためスペック的には最新とは言えないが、重量級のゲームなどを使用しないかぎり、問題なく利用できる。