FC300Sの1,000fps動画でインパクトの瞬間を撮る

話題をちょっと戻して、CWO 2012のギャラリープラザに設けられた「ドライバー&パタースイングフォーム チェックコーナー」も体験させてもらった。ゴルフをやらない筆者だが、ゴルフそのものは好きだ。ちばてつや氏のゴルフまんが「あした天気になあれ」にハマり、T&Eソフトのゴルフゲーム「遙かなるオーガスタ」にハマるも、自分ではプレイしないまま歳だけ食ってしまった。

黒潮カントリークラブ所属の片岡大育プロ

そんなどうでもいい話はさておき、デモンストレーションを買って出てくれたのは、黒潮カントリークラブ所属でCWO 2012にも出場した片岡大育プロ(CWO 2012の成績は11アンダーの9位タイ)。このブースはかなり本格的で、ドライバーやパターのスイングを複数の角度からハイスピード動画で撮影し、PC上のソフトウェアで解析する。片岡プロがデモしたのはドライバーショットだが、解析結果には納得の様子。どうやら良いスイングだったようだ。

ハイスピード撮影した動画をもとに、スイングを多角的に分析。フォーム、スイングの軌道、ヘッドスピード、インパクトの位置などを、詳細に知ることができる。これには片岡プロも感心。中でもヘッドスピードが気になるとか

筆者もドライバーとパターのスイングフォームチェックに挑戦。ドライバーは空振りこそしなかったものの、ひどいスライスボールが飛んでいく…。パターはまずまずだったが、スイング軌道やインパクト位置など1打ごとのブレが大きい。上の写真は解析結果のプリントアウト(一般の参加者にも出力)。プロの参考値はブレを示す偏差が非常に小さい

続けて、FC300Sで自分のスイングをハイスピード撮影して2画面同時再生で比較、モーションシャッターを利用して自分だけでスイング撮影、なども試してくれた。

一通りのデモのあと、スタッフとともにFC300Sの液晶モニタをのぞく片岡プロ、するとその後方にあの人の姿が…。

そう、EXILIMの開発者にして伝道師、いろいろなテレビ番組でもおなじみの、カシオ計算機の西坂氏だ。西坂氏が自ら、FC300Sのハイスピードムービー(1,000fps!)で片岡プロのドライバーショット、インパクトの瞬間を撮る!

FC300Sで片岡プロのスイングをハイスピード撮影。スタッフと一緒に見ているところへ、EXILIM開発者の西坂氏が(写真左の中央)。片岡プロのコメントをすかさずメモする西坂氏(写真右)

いつの間にか解説役になっている西坂氏(写真左)。そして1,000fps(毎秒1,000コマ)の超ハイスピードムービーを撮影(写真右)

1,000fpsのハイスピードムービーは解像度が224×64ドットに制限されるが、撮れることが重要。この写真では2倍拡大の1コマを紹介した

1,000fps(毎秒1,000コマ)のハイスピードムービーを再生するとスローモーションで見え、ドライバーのヘッドがボールをとらえて打ち出す様子がしっかりと映っている。これには片岡プロも驚きの表情。一般の店頭で買えるデジタルカメラで、ここまでの動画が撮れるのは本当にすごい。

アマチュアゴルファーも自分のスイング動画を比較してみてほしい

最後に片岡プロの話をうかがったところ、やはり2画面同時再生とモーションシャッターが気に入ったとのこと。良いときのスイングを動画で残しておき、思うようなショットが打てないときに比較したいと語ってくれた。

片岡プロ「自分がイメージしているスイングをしていれば、常に同じ"球"が飛んでいくはずなんです。そこで思うような"球"が打てないときは、必ずスイングのどこかが狂っています。こんな小さなカメラだけで、良いスイングと悪いスイングを動画で比較できるのは助かりますね。ゴルフバッグにいつも入れておこうかな(笑)。

アマチュアの方でも、イメージしている理想のスイングがあると思います。このカメラ(FC300S)で自分のスイングを動画で撮って再生して、イメージと実際のスイングの"ズレ"を見てほしいですね。フォームを修正したり、上達するのも早くなるんじゃないでしょうか。」

さすがプロ、なんだかすごいことを言っている気がするが、プロにとってはそれが当たり前なのだろう。先に紹介した高山プロも、言葉は違えど同じことを言っていた。

EXILIMのFC300Sは「ゴルフモデル」となっているが、中身は最新フラッグシップの「EX-ZR1000」そのもの。実売価格はほとんど変わらないので、ゴルフに役立つ機能があるぶん、FC300Sはお得とも言える。ゴルファーにオススメなのはもちろん、ゴルフをやらない人も選択肢に入れてみてはいかがだろうか。