学校ではできないダイナミックな科学実験ショー

テレビ番組「ほこ×たて」(フジテレビ系)などでおなじみの、NPO法人ガリレオ工房理事長、滝川洋二教授によるサイエンスショーは、「世界一行きたい科学広場」の看板企画。今回もユニークで楽しい科学実験が繰り広げられた。ショーの間は各ブースとも休止になり、参加者はみなステージ前に集まることになるのだが…。それにしてもすごい人、人、人! この会場にこれほど人がいただろうかと思うほどの巨大な人垣!

ステージ上では、衝撃吸収素材「αGEL」の上に生卵を落として衝撃が吸収される瞬間をEXILIMでハイスピード撮影したり、空気抵抗と空気の重さについて巨大な風船で実験したり、新聞紙を貼り合わせて作った大きな紙袋に空気を送り込んで膨らませたりと、どれも学校の授業ではできないようなダイナミックな実験ばかり。滝川教授の一挙手一投足を見つめる子供たちの目が、どれほど強く輝いていたことか。

滝川教授のサイエンスショーが始まる頃には、ステージの前に巨大な人垣が!

NPO法人ガリレオ工房理事長、滝川洋二教授

生卵がαGELの上に落ちる瞬間を、EXILIMでハイスピード撮影!

大きい風船は空気抵抗が大きいから遠くへ飛ばないという多数派意見に「本当にそうでしょうか? 実は空気にも重さがあるんですよ」と滝川教授

「空気の入った風船はね、意外と重いんです。触ってみますか?」と、滝川教授が観客席に風船を投げ入れる。子供たちは触りたくて大興奮!!

注射器の中に発砲スチロール製の小玉を入れ、先をふさいでピストンを押し込む。すると、空気圧により小玉が小さく圧縮される。このとき、空気圧は小玉全体に均等にかかる、という実験

新聞紙をつなぎ合わせて作った巨大なドーム(袋)にうちわで扇いで空気を送り込む。「東京ドームもこうして膨らんでいるんですよ」と教授

子供たちが中に入って暴れたため、破けてしまった新聞紙を補修するスタッフ。「清水でも使いますので…」

次回は2012年12月1日に静岡県で開催!

地元密着型で手作り感あふれるイベントながら、その楽しさと得るものの大きさは折り紙付きの「世界一行きたい科学広場」。次回はなんと2012年12月1日、「みんなでつなぐ 元気が出るドリームサイエンス2012 in Shimizu」として、静岡県静岡市の東海大学付属翔洋高等学校中等部にて開催される。

記事中でご紹介したEXILIMでのハイスピード撮影体験や滝川先生のサイエンスショーのほか、「津波シェルターを体験してみよう」「金属にメッキをしてみよう」「クーラーはどうやって冷えるの?」などなど、新しい科学体験も目白押しだ。もちろん入場は無料。ぜひ、ご家族で参加されてみてはいかがだろうか。科学って、こんなに身近で楽しいものだったんだ! と、あらためて気付かれること請け合いだ。

なお、「みんなでつなぐ 元気が出るドリームサイエンス2012 in Shimizu」については、東海大学 教育開発研究所のWebサイトを参照いただきたい。

そのほかの素晴らしい展示を写真で一挙にご紹介

クリックで拡大

「人工イクラを作ってみよう」は、1時間待ちの人気企画。ちなみに、食用ではありません

順天堂大学医療看護学部の「キネステティクスで楽々介護」。力のかけ具合を工夫することで、人体を容易に動かすことができる

浦安市内の小中学校から千葉県児童生徒科学作品展に出品された作品の数々。どれも想像以上の力作!

中学生の研究作品「燃料電池」。シャープペンの芯を電球代わりにするという発想も新しい!

東海大学工学部原子力工学科の「放射線ってどんなもの?」

アルファ線を見る桐箱。中央の物質からアルファ線が断続的に放出されている。アルファ線自体は見えないが、放出跡として飛行機雲のような白い筋が見える

千葉県立船橋法典高校の「簡単な物理工作」

東海大学情報通信学部の「レゴロボットで遊ぼう」。二輪ロボットはセグウェイ同様、ジャイロセンサーにより転倒せずに走る

太陽電池パネルからの電源供給で鉄道模型を動かす

東海大学の「エネルギーを考えよう」

風力発電の仕組みを学ぶ

千葉県自動車大学校の「小型エンジンのしくみ」。エンジンの動く原理を実物に触れて学ぶ

東海大学付属浦安高等学校同窓会による「ソーシャル・サイエンス」は、伝統工芸品として御神輿を展示

なかなか見ることができない御神輿の制作過程を紹介

三井住友建設「地震に負けない建物作り」。免震構造、制震構造、耐震構造の差が良くわかる実験

アバー・インフォメーション「文教向けハード製品」の展示

1000円札の超拡大投影デモ。実は桜の中に「ニ」「ホ」「ン」の文字が!!

神奈川県生命の星地球博物館「動く大地の証」

キリンビールの「人と環境に優しいパッケージ」。紙資源の消費を抑え、人を傷付けないダンボール箱やペットボトルの再生などを解説

浦安高等学校・中学とマブチモーターの「風力発電機を作ろう」

アイキューキージャパン「アイキューキーを組み立てよう」

オーエックス・エンジニアリングの「車いすの紹介」。バスケットボール用やペット用の車いすも展示

千葉県中央博物館の「星砂を探そう」

ダ・ヴィンチクラブの「鏡の世界はワンダーランド」。鏡のトリックを使った「お金が消える貯金箱」を製作中

東海大学付属浦安高等学校数学科の「数学教具の展示」

「世界一行きたい科学広場in浦安 2012」の模様と展示のスライドショーはこちらから →