質疑応答に両氏が回答

会見後、質疑応答の時間がもうけられ、笠原氏、守安氏が記者団の質問に答えた。Mobageでヒットしたタイトルが必ずしもmixiでヒットするとは限らないのでは、との質問に笠原氏は「mixiゲーム、Mobageの双方でヒットしているタイトルも複数あり、成功要件としては似ているのではないかという認識。mixiならではのソーシャル性に特化したタイトルについても当面、引き続き運営していくので、そちらの方でカバーしていけるのではないか」との考えを示した。

また、守安氏は「mixi・Mobageの両方でユーザーのモチベーションは異なるので、ヒットするタイトルも(完全には)一致しないかも知れない。今後、そのあたりのノウハウがたまってくるので、ゲームデベロッパーに対して具体的なアドバイスが可能になってくる」と回答した。

質疑応答で回答する両氏

mixiゲーム、Mobageの双方で同じゲームを提供することで、ユーザーの取り合いになる心配はないか、との質問に笠原氏は「これまでもいくつかの共通タイトルがmixiゲーム、Mobageの双方で提供されていたが、(ゲームデベロッパー側から)ユーザー数が伸びないのでゲームの価値が最大化できない、などの不満の声は聞かれなかった。したがって、特に問題はないと認識している」と回答。守安氏は「デベロッパー視点では、開発効率が上がることによる利点が大きい。全体的に見れば、ゲームユーザーの裾野拡大にもつながる。したがって収益的にも大きなプラスに働くだろうと思う。mixiとMobageでは基本的なサービスのコンセプトが異なるので、どちらかのサービスにユーザーが片寄るということはないと考えている」と述べた。

DeNA側のメリットを改めて教えてください、との質問に守安氏は「目に見えてすぐに変わることは特にないが、中・長期的に見ればゲームデベロッパーのタイトル数が増え、良質なゲームをユーザーに提供できることにつながる」と答えた。

ソーシャルゲームを提供している会社にはGREEもあるが、mixiとGREEでプラットフォームを統一する考えはあるのか、という質問に笠原氏は「GREEさんも優秀なプラットフォーマーであり、ゲームデベロッパーであると考えている。本日の発表に関しては、ディー・エヌ・エーさんとガッチリやっていくということ。我々としてもそこにしっかりと注力してやっていきたいと考えている。可能性としては、色んな可能性があると思っている」と回答に含みをもたせた。

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