釈然としない気持ちを抱えながらも、とりあえずG'zOneを持って歩き出したのであった。
今回選んだのは、もっともスタンダードな「1号路」だ。「うっそうとした杉の巨木が立ち並ぶ参道や、1200年の歴史を誇る薬王院を通り、山頂に登るコースです。途中の金比羅台から見る、関東平野の展望がすばらしいです」と解説されているが、果たして金比羅台にすらたどり着けるか心配である。
山道は思ったより綺麗に舗装されていて登りやすいのだが、いかんせんゆるやかな坂が続くので足にじわじわと効いてくる。歩き始めて10分で早くもバテる筆者。「うっそうとした杉の巨木」とやらを堪能する余裕はすでにない。
ていうか、何をしにきたんだっけ。
……そうだ、G'zOneで地球を感じるためにきたのだった。
今さらだが、こちらが今回NECカシオモバイルコミュニケーションズから発売中のG'zOneである。キャリアはKDDI(au)。同シリーズは2000年からリリースされている長寿製品であり、その頑丈さから「G-SHOCK携帯」とも呼ばれているのだとか。
2回タップしてロックを解除するとホーム画面へと移る。ソフト面では普通のAndroidスマホと基本的に変わりはないが、G'zOneならではのアプリが2つ用意されている。「G'zGEAR」と「G'zWORLD」だ。
「G'zGEAR」は潮位計やコンパス、歩数計、日の出・日の入り時刻、星図などが搭載されている他、今回のモデルから新しく気圧センサーも装備。普通に暮らしていて、「そうだ、今の気圧を調べなきゃ♪」となることはほとんどないと思うが、アウトドア好きな人なら嬉しい機能……なのかもしれない。
ということでまずは歩数計「WALKING COUNTER」を起動してみた。……ん? なんだこれ。画面に表示されたのは、人型のアイコンと0.6kmという距離。そして「Mt.Kilimanjaro」の文字……。