災害対策室長の山下武志氏

このデータセンターを、同様に東西に分散。常時同じデータを同期して、一方が被災したら、もう一方に切り替えてサービスを継続できるようにした。これまで、バックアップセンターがあったが、データを復旧させるのに数時間が必要だったが、「瞬時に切り替えられる」(同)ようになったという。

防災訓練は、移動基地局車や電源車を設置したり、自衛隊のヘリコプターが運んできたマイクロエントランス装置や、リュックに入れた小型軽量マイクロエントランス装置を設置したり、実際の作業を行って有事に備えるためのもので、各自自体と協力するなどして定期的に行われている。同社では、「ライフライン事業者」(岩崎文夫副社長)として、災害時にも通信の途絶を防ぎ、素早く復旧できるよう、日ごろからの対策を重視している。

防災訓練の様子。移動基地局車を実際に設置する

自衛隊のヘリコプターからは大型のマイクロエントランス装置を運び、設置する

二人がかりで設置する大型のマイクロエントランス装置

リュックに入れ、徒歩で持ち運べる小型のマイクロエントランス装置

電源車の設置訓練も行われた

これはメタノール水型の燃料電池を使った基地局の電源バックアップ。従来の鉛電池では3時間程度だったが、これによって40時間以上(4.5kWの場合)のバックアップ時間を確保できる。容量、コストは同等でも、体積で1/2、重量では1/14にまでコンパクト化できる

衛星携帯電話のインマルサット

こちらも衛星携帯電話だが、市販の無線LANルーターを接続することで、WAN回線に衛星を使い、避難所内での無線LAN接続を可能にする

災害対応自販機。FOMA網を使い、遠隔からメッセージ配信や緊急時の飲料無償提供も可能

(記事提供: AndroWire編集部)