auの2012年冬モデルとして発売されている「Xperia VL SOL21」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)は、厚さ8.7mmを実現した人気シリーズの最新機種。グローバルモデル「Xperia V」を日本市場向けにカスタマイズしたモデルで、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水/防塵機能のほかNFCやテザリング機能などを利用できる。11月2日より発売が開始された。本稿では、同端末のレビューをお送りしたい。
厚さ8.7mmの薄型ボディを豊富なカラーで提供
本体のサイズは約65(W)×129(H)×8.7(D)mm(最厚部約10.9mm)、重さは約120g。背面がゆるやかにくびれており、この美しいボディラインがデザイン上の大きな特徴となっている。ディスプレイには約4.3インチのHD Reality Display(1,280×720ドット)を搭載。プロセッサにはQualcomm製のMSM8960 1.5GHz デュアルコアCPUを採用する。内蔵メモリはRAM 1GB / ROM 16GB。
本端末では、新開発の技術によりディスプレイのセンサー層を省くことに成功している。これにより、Xperiaシリーズ最高のスペックと機能を搭載するにも関わらず、従来製品「Xperia acro HD IS12S」に比べて約20%もの薄さを実現した。さらにはタッチパネルの精度、外光下での見やすさも向上している。そのほかコントラスト、シャープネス、ノイズリダクション、カラーマネジメントなどに効果を発揮する「モバイルブラビアエンジン 2」もバージョンアップして搭載する。
背面のメインカメラには、有効画素数約1,300万画素のソニー製裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」を搭載。開放値F2.4の明るい5枚レンズで、暗所でも鮮明な静止画 / 動画が撮影できる。また、新機能「プレミアムおまかせオート」を搭載。逆光補正HDR撮影により、明暗に差があるシーンでも白とびや黒つぶれなどを抑えた美しい写真を撮ることができる。暗所においては最大4枚の画像を高精度に重ね合わせてノイズやブレを抑えた写真を撮影可能。撮影した写真は、月別表示や地図上に撮影場所を表示できる「アルバムアプリケーション」で管理できる。端末前面には約31万画像のフロントカメラを搭載。メインカメラと同様の画像処理エンジンにより、自分撮りもハイクオリティに行える。