――渡辺さんが思うアニメの魅力とは?
「アニメは小さい頃から見てきたので、私にとって欠かせないもの。見ているだけですごく幸せな気持ちになるというか、小さい頃のワクワク感を思い出させてくれるというか。なんかそういう楽しい気持ちになるし、夢や希望に満ち溢れているので観ていて楽しいです。でも、今はたまにしか観れないので、あんまり追い付いてないんですけど(笑)」
――主題歌「サヨナラの橋」を担当されてますが、どんな曲ですか?
「うーん、懐かしい感じがする曲です。詩の内容がナツキちゃんの片想いの気持ちにとても似ているので、レコーディングのときはナツキちゃんの事を思い浮かべながら歌いました。アフレコと同時進行でこの曲もレコーディングしていたので、ナツキちゃんに感情移入してましたね。ナツキちゃんは、ケンジのことがずっと好きなんですけど、なかなか思いを伝えられなくてという」
――同作ではナツキやケンジの切ない恋愛模様が描かれてますね。胸キュン体験をしてみたいなって思う?
「浜辺でナツキちゃんが、ケンジの腕を引っ張ってキスするシーンにキュンとしましたね。中2でこの世界に入ってから全く出来なかったので、学生時代にこういう経験をしてみたかったなって……。やっぱり演じてて、憧れというか羨ましいなって思う部分はありました」
――どんな学生生活を送っていましたか?
「中学からは思い出が少ないですけど、その時は部活がすごく青春て感じでした。吹奏楽部でユーフォニウムをやってて、AKB48のコンサートで披露したこともあります。本当はサックスが良かったんですけど、人気があるものはやりたくなかったので、人気の無いところに行ったらこの楽器があったんですよね(笑)」
――では最後に、映画の見どころとメッセージをお願いします。
「青春の甘酸っぱい恋模様がとてもリアルに描かれている映画です。学園生活の中で、謎の転校生が来て、色んな怪奇現象や不思議な事件に巻き込まれていくんですが、そういう非現実的な世界観に浸りながら、この映画を楽しんでもらえたらいいなと思います。現役中学生や私と同世代の学生さんにも見ていただきたいですし、映画やテレビドラマの実写版を観ていた世代も懐かしくなると思う。幅広い世代の方に見ていただければうれしいです」
映画『ねらわれた学園』
テレビドラマや映画で実写化されている眉村卓の同名小説を初めてアニメーション化した青春学園ドラマで、監督・脚本はアニメ『魍魎の匣』などで監督を務めた中村亮介。鎌倉の中学校に通う涼浦ナツキ(渡辺麻友)、ナツキの幼なじみでケンカ友達の関ケンジ(本城雄太郎)、同級生の春河カホリ(花澤香菜)は、それぞれの想いを抱えながらごくありふれた日常を送っていた。そんな中、謎の転校生・京極リョウイチ(小野大輔)が現れ、学園ではケンジやナツキたちだけでなく、生徒会や先生らも巻き込む不思議な事件が起こり始める――というストーリーで、映画は11月10日から全国公開。