縦持ちでフリック入力をする場合、左右に寄せて片手でも入力しやすい配置となっている。横持ちでは片方にひらがな入力、逆側に英字(または数字)を表示する分割表示に対応。片手でも両手でも入力しやすいような工夫がされている。

日本語入力には定評のあるATOKを採用

フリック入力は画面の左右に寄せて、片手でも入力しやすいようになっている

横持ちの場合、画面いっぱいにキーボードが表示され、両手で入力しやすい

端末を手に持った状態で、両手の親指で入力する場合、キーボードを分割することで入力しやすくなる

フリック入力にすると、左右で日本語と数字を入力できるようになる

フリック入力、ATOK独自のジェスチャー入力、T9入力に加え、手書き入力にも対応。縦持ちで1文字、横持ちで2文字文の入力エリアが用意されており、ひらがな、カタカナ、漢字などを入力することができる。精度は高く、指で書いてもよく認識された。

手書き入力モードも搭載

縦持ちでは1文字ずつの入力

ディスプレイは、サイズや解像度は初代MEDIAS TABと同等だが、タッチパネルの精度は向上しているように感じた。

MEDIAS TAB ULでは、画面にタッチすると端末が振動し、タッチしたことを教えてくれる「HDハプティクス」技術を採用している。同技術により、クリック感が指に伝わるので、文字入力やスクロール操作などで操作していることを体感することができる。慣れると不要かもしれないが、通知領域から1タッチでオン/オフできるので、必要に応じて切り替えるといいだろう。

通知領域から各種設定を1タッチで変更でき、HDハプティクスも1タッチで切り替えられる

このHDハプティクスはゲームでも動作し、BGMや効果音に連動して震えるなど、振動を生かした効果を発揮してくれる。ゲームを楽しむ時だけオンにして使うのもいいだろう。7インチというサイズはゲームをするにもちょうどいいサイズだ。迫力もあるし、振動も効果的だ。

カメラは高感度画質に定評のある「Exmor R for mobile」センサーを搭載するほか、NEC端末ではおなじみの「瞬速カメラ」機能に対応する。加えて自動でシーンを認識する撮影モード、HDR撮影、25種類のエフェクト、フルHD動画撮影など、充実したカメラ機能を搭載する。

カメラは起動も速く、10インチクラスのタブレットよりは撮影しやすい

豊富な設定項目も備えている

さらに、「メディアシェア」機能も搭載。これは、Wi-Fi Directの機能を使って、「メディアシェア」アプリをインストールした端末同士で撮影した画像や動画などを交換する機能だ。その場で、インターネットを経由せずにデータを交換できるため、高速かつ手軽に写真を交換できるのがポイントだ。

近くの人と手軽に画像などを交換できるメディアシェア。Wi-Fi Direct対応機種である必要があるが、使い方は比較的簡単

このほか、端末内の画像や動画をPCやレコーダーなどで表示できるDLNAサーバー機能「MEDIAS LINK」、無線LAN経由でPCと接続し、写真などを1タッチでPCにバックアップできる「PC Link」といったアプリを搭載する。

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11月2日のiPad mini発売でますます盛り上がりを見せる7インチタブレット市場。MEDIAS TAB ULは、軽量コンパクトなボディに高解像度のディスプレイを収めるなど多くの特長を備えている。本稿でも紹介した通り、単純なスペックや搭載機能を見れば、7インチタブレットの選択肢として検討の価値のある端末だ。

(記事提供: AndroWire編集部)