現行のAndroidタブレットとしては順当なスペックだ。無線LANが5GHz帯に対応しないことが残念な部分だが、デュアルコアプロセッサの動作は滑らかで、一般的な操作では引っかかることもなく、快適に操作できる。Quadrant Professinal V2.1.1でテストしてみると、以下のようになる。結果は良好で、MEDIAS TABと比べても大きく差が開いており、実際の利用でも動作は軽い。

MEDIAS TAB MEDIAS TAB UL
CPU 4714 8454
Memory 2010 7723
I/O 3941 6950
2D 270 1030
3D 1515 2042
Total 2490 5239

ソフトウェアでは、「デュアルタブブラウザ」を搭載した点が面白い。通常のブラウザを縦持ち時に上下に分割し、別々のページを同時に表示して確認できる。Twitterを常に確認しながらサイトを閲覧したり、複数のサイトで内容を比較したりと、便利に利用できる。

このほかジェスチャー機能も搭載しており、上部画面でリンクを長押しすると円形のパネルが表示され、「下画面でリンクを開く」「上画面で新しいタブで開く」「下画面で新しいタブで開く」「メニュー表示」といった操作が可能となっている。

デュアルブラウザで2画面表示をしたところ

ジェスチャー機能を使えば、素早くリンクを下画面で開いたり、下画面の新規タブで開いたりできる

ただ、デュアルブラウザでは上画面が主になり、従となる下画面のリンクからは、上画面でリンクを開くという操作は行えないようだ。また、本体を横にすると、デュアル画面は解除される。さらに、縦持ちにすればデュアル画面になる。なお、ベースとなるのはAndroidの標準ブラウザで、Chromeではない。

デュアルブラウザではそのほか、フリック操作で小画面を表示し、ページ移動を楽にしてくれる機能も搭載する。シングル表示でも使えるが、デュアル画面で縦に長いページを一気に移動したい場合に便利な機能だ。

スクロール時にページの全画面が小画面に表示され、離れた場所に素早く移動できる

ワンセグもユニークな機能を搭載している。通常は縦表示時に上部にワンセグ画面、下部にデータ放送が表示されるが、この下画面にTwitterサービスの「ついっぷる」の画面を表示可能だ。現在の番組についてのつぶやきを表示するほか、投稿ボタンもあり、そのまま投稿もできる。盛り上がっているキーワードも表示してくれるので、どんな番組が人気か分かりやすい。

ワンセグ。さすがに7インチ1280×800ドットの画面になると、全画面表示ではワンセグの映像は粗くなる

本体側面にホイップアンテナを内蔵する

番組にあわせてTwitterの投稿を表示でき、その場で投稿も可能

「HOT!チャンネルウィジェット」も用意され、ツイート数の多いチャンネルが一目で分かる。チャンネルをタップするとワンセグの該当チャンネルが立ち上がる仕組み。テレビを楽しむ方法のひとつとして手軽で面白い。

HOT! チャンネルウィジェットで、盛り上がっているチャンネルを確認できる

十分なスペックと使い勝手

日本語入力はATOKを搭載。T9入力にも対応した独自バージョンで、ATOK拡張辞書やATOK Syncにも対応している。ただ、今後のATOKのバージョンアップへの追随がどの程度行われるかは分からないのは難しいところだ。