電子書籍の読み放題も
スマートパスポート構想では、「パス」という形でさまざまなコンテンツを、月額料金だけで使い放題になるサービスを提供しており、これまで、アプリ、映像、音楽を提供してきたが、これに新たに電子書籍の「ブックパス」を追加し、12月上旬からスタートする。
ブックパスは当初500タイトルを用意する電子書籍配信サービスで、月額590円の定額ですべての電子書籍が読み放題になる。従来、LISMO Book Storeという形で数万冊の電子書籍を販売してきたが、ブックパスに統合し、1冊ごとの購入も可能。この場合は数万冊のラインナップになる。
書籍は読み放題でも1冊ごとにダウンロードする仕組みで、圏外でも読書は可能。マルチデバイスにも対応し、タブレット端末でも閲覧できる。
現状はまだ読み放題の電子書籍が500タイトルと少なく、まずは無料期間を設ける。13年3月末まで、スマートパスの月額料390円でブックパスが利用可能になり、スマートパスユーザーであれば無料で読み放題となる。タイトルは順次増やしていく方針だ。
ブックパスの追加によって、「エンターテインメントのコンテンツの種類がすべてそろった」と田中社長。コンテンツの充実でもアピールしていきたい考えだ。
さらにスマートパスを訴求するため、スマートパスユーザーに対して、うたパス、ブックパスの利用料金を無料にするキャンペーンも実施する。本来月額315円のうたパスと月額590円のブックパスをあわせても月額390円で利用できるようになる。
これに月額590円のビデオパスを追加した場合の月額利用料を790円とするキャンペーンも実施。いずれも13年3月末までのキャンペーンだが、すべてのコンテンツが月額790円で使い放題となる。
なお、同時発表のau 4G LTE対応スマートフォンでは、ホーム画面にスマートパスアイコンを設置して、ユーザーの導線とする。
さらに、これまで10GBだったオンラインストレージの「au Cloud」の容量を50GBに拡大し、さらなる使い勝手の向上も図る。
スマートパスのアプリ強化、ビデオパスのラインナップ強化、うたパスのレーベル追加など、コンテンツも強化する。