一体型水冷がVGAにも採用
ELSAの「GeForce GTX 680 HYBRID」は、水冷と空冷のハイブリッド型VGAクーラーを搭載したグラフィックスカード。GeForce GTX 680のベースクロックは、通常1,006MHzのところ、このモデルでは1,124MHzまで大幅に高速化されている。価格は、メモリ2GBモデルが65,000円前後、4GBモデルが73,000円前後。
発熱が大きいGPUの冷却には、CPUクーラーでは一般的なメンテナンスフリーの一体型水冷クーラーを採用。これだけだと基板上の電源やメモリが冷却できないので、別途空冷ファンも用意した。これにより、リファレンスに比べて20℃の温度低下(高負荷時)を実現、静音性も高く、ノイズレベルは約45dBから約25dBまで低下するという。
グラフィックス出力は、DVI×2、HDMI、DisplayPort。カード本体は3スロット厚で、このほか12cmファン×1個を装備したラジエータを設置するスペースが必要となる。
Keplerで2つめの"Ti"が登場
NVIDIAの新GPU「GeForce GTX 650 Ti」を搭載するグラフィックスカードが各社より一斉に登場、発売が開始された。価格は13,000円前後からで、各社からオリジナルVGAクーラー搭載モデルやオーバークロックモデルなどが発売されている。
GeForce GTX 650 Tiは、GTX 660とGTX 650の間に位置するGPUである。名称は"650"だが、コアは上位モデルのGTX 660と同じGK106を採用。2万円台前半が主流のGTX 660に比べてもかなり安く、コストパフォーマンスの高さが期待できる。
■主な仕様の比較 | |||
GPU | GTX 660 | GTX 650 Ti | GTX 650 |
---|---|---|---|
コア | GK106 | ← | GK107 |
コアクロック | 980/1033MHz | 925MHz | 1058MHz |
CUDAコア数 | 960 | 768 | 384 |
メモリクロック | 6.0Gbps | 5.4Gbps | 5.0Gbps |
搭載メモリ | 2GB GDDR5 | 1GB GDDR5 | ← |
メモリバス幅 | 192bit | 128bit | ← |
最大消費電力 | 140W | 110W | 64W |
補助電源 | 6ピン | ← | ← |
各社製品の価格は以下の通り。デュアルファンの「WindForce 2X」クーラーを搭載したGIGABYTEの「GV-N65TOC-2GI」、静音性が高い「Cyclone II」クーラーを搭載したMSIの「N650GTX-Ti Cyclone II PE OC」、カード長が15.3cmと短いZOTACの「ZT-61101-10M」など、多彩なモデルが登場している。
■各モデルの価格 | |||
メーカー | コアクロック | メモリ | 価格 |
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GIGABYTE | OC(1032MHz) | 1GB | 14000円前後 |
OC(1032MHz) | 2GB | 17000円前後 | |
ASUS | 定格 | 1GB | 17000円前後 |
MSI | OC(993MHz) | 1GB | 17000円前後 |
ZOTAC | OC(941MHz) | 1GB | 15000円前後 |
Palit | 定格 | 1GB | 12980円(ドスパラ) |
OC(1006MHz) | 1GB | 13800円(同) | |
定格 | 2GB | 14800円(同) | |
GALAXY | OC(966MHz) | 1GB | 15000円前後 |
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