ドコモクラウドを強化、spモードメールはドコモメールへ
新サービスとしては、同社のクラウドサービス「ドコモクラウド」を拡充する。ドコモクラウドのサービスの1つである「しゃべってコンシェル」は、同じくドコモクラウドの「iコンシェル」と連携し、提供する情報のパーソナライズを図る。例えば「電車の運行情報を教えて」とスマートフォンに話しかけると、iコンシェルに登録した路線情報を使って、その路線の運行情報を提示する。「終電を教えて」といえば、現在地から自宅最寄り駅までの終電案内をしてくれる。また、音声で検索できるジャンルや、音声で起動できる機能、設定をさらに充実させる。
また、しゃべってコンシェルは「ひつじのしつじくん」がキャラクターとして登場するが、このキャラクターを変更する「しゃべってキャラ」機能を追加。キャラクターは、ちびまる子ちゃん、けいおん!!、ハローキティなどのキャラクターや、渡辺直美などの芸人など、多彩なキャラクターを用意し、これらを有料で配信する。起動時のあいさつや雑談を話しかけた時に、そのキャラクターの特徴に応じた内容で話しかけてくれるという。
コンテンツ配信のdマーケットでは、従来のビデオ、アニメ、音楽、書籍、アプリのジャンルに加え、「dゲーム」「dショッピング」を追加する。dゲームはブラウザベースのゲームコンテンツ配信を行う。未成年ユーザーの利用を想定した課金制限などの機能や他キャリア端末での利用に対応する。さらに、有料コンテンツにドコモポイントが利用可能などの特徴を備える。11月から計15タイトルでサービスを開始し、順次拡大する。「グローバル展開も目指しながら大きく育てていきたい」(加藤社長)考えだ。
dショッピングでは、日用品に加え、らでぃっしゅぼーやの有機野菜、オークローンマーケティングの取扱商品など7万点を扱う。タワーレコードのオンラインショッピングとも連携、順次パートナー企業と連携し、品揃えを充実させるという。
会員登録が不要だったり、代金支払いを携帯代金とまとめられたり、ドコモポイントがたまるなどの特徴を備える。加えて、しゃべってコンシェルと連携し、音声で商品検索することも可能となる。
このほかドコモクラウドの拡充としては、まずは「電話帳」をクラウド化。電話帳をドコモのサーバーに保存し、機種変更や端末紛失時などに復元できるようにするほか、パソコンからデータの編集にも対応。さらにメールアドレスや電話番号などが変更になった時に、電話帳のユーザーに通知する機能も追加。これにより、相手の電話帳上に変更を通知することができるようになる。TwitterなどのSNS情報を電話帳上に表示したり、各SNSに投稿したりできる「フレンドNEWS」といった機能も追加される。