FM2向けマザーボードも発売開始
Trinityの発売にあわせ、対応マザーボードも各社から一斉に登場している。Trinityでは新ソケット「Socket FM2」が採用されているが、これはLlanoの「Socket FM1」とは互換性がない。新型APUは新発売のマザーボードと組み合わせるしかないので、いかに魅力的な製品ラインナップを揃えられるかが、まずは非常に重要となる。
発売が確認されたのは、ASUS、GIGABYTE、MSI、ASRock、ECSの各モデル。FM2は内蔵グラフィックスのプラットフォームということで、マザーボードはマイクロATXの製品が多く、実際にそれが多く売れているという。今回、APU側の供給量は比較的潤沢だったのだが、マザーボードはマイクロATXの一部モデルで不足気味となっているようだ。
各モデルの価格は以下の通り。「F2A85-V PRO」(ASUS)や「GA-F2A85X-UP4」(GIGABYTE)などの高機能モデルから、「FM2A55M-DGS」(ASRock)などの低価格モデルまで、10種類以上の製品が店頭に並んだ。製品のスペック等については、こちらのレポートも参考にして欲しい。
各モデルの価格 | ||||
メーカー | 製品名 | チップ | サイズ | 価格 |
---|---|---|---|---|
ASUS | F2A85-V PRO | A85X | ATX | 14000円前後 |
F2A85-M PRO | A85X | マイクロ | 12000円前後 | |
F2A85-M | A85X | マイクロ | 9500円前後 | |
F2A55-M LK PLUS | A55 | マイクロ | 6500円前後 | |
GIGABYTE | GA-F2A85X-UP4 | A85X | ATX | 15500円前後 |
GA-F2A75M-D3H | A75 | マイクロ | 8500円前後 | |
MSI | FM2-A75MA-E35 | A75 | マイクロ | 8000円前後 |
FM2-A55M-E33 | A55 | マイクロ | 6000円前後 | |
ASRock | FM2A75 Pro4 | A75 | ATX | 8500円前後 |
FM2A75 Pro4-M | A75 | マイクロ | 8000円前後 | |
FM2A75M-DGS | A75 | マイクロ | 6000円前後 | |
FM2A55M-DGS | A55 | マイクロ | 5000円前後 | |
ECS | A75F2-M2 | A75 | マイクロ | 6500円前後 |
新プラットフォームの立ち上げとしてはまずまずのラインナップと言えるが、ただ1つ残念なのは、Mini-ITXマザーボードの発売が間に合わなかったこと。ただ、今後、MSIとASRockから投入も予定されているので、こちらにも注目したいところだ。
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