そしてGoogleは、Nexus 7の販売を開始した9月25日に発表会を開催し、Google Playにおける日本での電子書籍サービスを即日開始すると発表した。また、これまで日本ではレンタルのみだった動画配信サービスについても、買い取り販売が開始となった。このように、電子書籍サービスや動画買い取り販売の開始に合わせてNexus 7が販売開始となったことからも、Nexus 7の位置づけがはっきりわかると言っていいだろう。しかも、この発表会ではGoogle会長のエリック・シュミット氏が登壇しプレゼンテーションを行うという力の入れようで、日本でのコンテンツサービスの充実にも期待が持てそうだ。

実際にNexus 7で電子書籍サービスを利用してみたが、ページめくりはスムーズで、なかなか快適。また、設定せずとも日本語の文庫やコミックは右開き、洋書は左開きで読めるため、違和感もない。標準では書籍データをローカルに置かずに表示する設定となっているため、次のページが表示されるまでにやや待たされる点が気になる。ローカルにデータをダウンロードすることも可能だが、Nexus 7のストレージ容量では多くのデータを保存するには厳しい。それでも、一度購入すればいつでもダウンロード可能なので、読みたい時にダウンロードするという使い方なら問題はないはずだ。

ただし、登録されている書籍数はかなり少なく、正式にサービスが開始されたとはいっても、充実度は他のサービスに大きく引き離されているという印象だ。どの程度コンテンツが充実するかによって評価は大きく変わってくるため、今後の推移を見守る必要がありそうだ。

Nexus 7の標準のデスクトップ画面。画面全体を占めるように「マイライブラリ」ウィジェットを配置し、購入済みや本体に転送済みのコンテンツが表示される。また、画面下には、「Playブックス」や「Playムービー」、「Playミュージック」などのショートカットが並び、各種コンテンツを簡単に利用できるように配慮されている

デスクトップ画面を右に切り替えると、Google Playで配信されているおすすめコンテンツやおすすめアプリを表示するウィジェットを配置。これ以外のアイコンやウィジェットは一切ない

Nexus 7発売に合わせ、日本でもGoogle Playで書籍の配信や映画の買い取り販売が開始された

書籍サービスは、コミックスやビジネス書籍、洋書、無料の文学作品などを用意している。ただし、数はまだかなり少ない

購入した書籍は「Playブックス」で閲覧する。起動すると、購入した書籍が一覧表示される

青空文庫の小説を表示させた様子。ページめくりは日本の文庫や書籍は右開きとなり、違和感なく読める

ページめくりは、画面端をタップするかスワイプで行う。切り替わりはスムーズだが、標準ではダウンロードしながらの表示となるため、待たされることもある

バックの表示色や文字サイズも自由に変更可能

しおりの位置などはアカウントごとに管理され、異なる端末でも続きからすぐに読み始められる

設定メニューからオフラインで利用するように設定し、書籍一覧のピンアイコンを長押しすれば、書籍データが端末にダウンロードされ、ネットワークに接続していない状態でも閲覧可能となる

映画やドラマなどのコンテンツも徐々に増えており、一部は買い取りも可能となった

Nexus 7には「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」が添付している

HD動画再生時のバッテリ駆動時間は実測9時間超

Nexus 7のパフォーマンスを、ベンチマークアプリを利用してチェックしてみた。利用したのは、「Quadrant Professional Edition Version 2.0」と「AnTuTu Benchmark v2.9.2」の2種類。また、ブラウザを利用してHTML5レンダリング性能を検証するサイト「PEACEKEEPER」も利用した。比較として、Sony Tablet SとXperia Tablet Sの結果も合わせて掲載する。

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