米Googleが2012年6月にアメリカで開催した開発者カンファレンス「Google I/O」で、7型タブレット「Nexus 7」を発表した。Nexus 7は7月以降、北米やヨーロッパで順次販売が開始されていたが、9月25日より日本でも正式に販売が始まった。Google Playにおけるオンライン販売に加え、10月2日からは大手家電量販店での販売も開始されている。
Nexus 7は、内蔵ストレージ容量が8GBと16GBの2モデルをラインナップしているが、Google Playおよび家電量販店で販売されるのは16GBモデルのみとなる。それに対し8GBモデルは、特定のインターネット接続プロバイダーから販売される。16GBモデルの販売価格は、19,800円。北米での販売価格が249ドルということを考えると、かなり安いと言っていいだろう。
■主な仕様 [製品名] Nexus 7 [OS] Android 4.1(Jelly Bean) [CPU] NVIDIA Tegra 3 モバイルプロセッサ(1.3GHz、4コア稼働時は最大1.2GHz) [メモリ] 1GB [ストレージ] 16GB [ディスプレイ] 7型ワイドWUXGA(1,280×800ドット)、マルチタッチ対応 [カメラ] フロント120万画素 [バッテリ容量] 4,325mAh [バッテリ駆動時間] 約10時間(Webブラウジング) [本体サイズ/重量] W120×D198.5×H10.45mm/約340g [販売価格] 19,800円
Nexus 7 16GBモデルのスペックは、上の表組みにまとめたとおりだ。液晶サイズは7型で、1,280×800ドット表示に対応。液晶はIPS方式で、視野角が広く発色もまずまずで、安価な製品ではあるが表示品質は十分に優れる。ボディサイズは W120×D198.5×H10.45mmと、7型タブレットとしては標準的な大きさではあるが、片手でしっかり握れる。また、背面は滑りにくいようにラバーコーティングされているため、片手で持っても安心感がある。
重量が約340gとなかなかの軽量さを実現している点も魅力。片手で持って長時間使っても、10型クラスのタブレットのような疲れは感じない。7型タブレットの中でも軽い部類であり、サイズ、重量とも十分に満足できる。
Nexus 7の製造は、台湾のASUSが担当。裏面には「nexus」のロゴとともに「ASUS」ロゴも彫り込まれている。また、日本向けということで、技適マークの印刷されたシールが貼られている。
パッケージには、充電用のACアダプタとmicroUSBケーブルが付属し、本体のmicroUSBコネクタに接続することでバッテリの充電が可能。また、ACアダプタ利用時より時間はかかるものの、PCなどのUSBコネクタに接続しても充電が行える点は嬉しい。
日本でも販売が開始された、7型Androidタブレット「Nexus 7」。16GBモデルはGoogle Playでのオンライン販売に加え、大手家電量販店でも販売されている |
1,280×800ドット表示対応の7型IPS液晶を搭載。視野角が広く発色も鮮やかで、表示品質は十分に優れる。タッチパネルは10点マルチタッチ対応。表面にはキズがつきにくいCorning製のFit Glassを採用する |
サイズはW120×D198.5×H10.45mmとコンパクトで、重量も約340gと軽い。片手でしっかり握れ、長時間持って使う場合でも疲れにくい。また、縦型での利用が基本となっている |
裏面は側面付近が丸く切り取られているため、片手でも持ちやすい。また、ラバーコーティングが施されているので、滑りにくい。カラーはブラックのみとなる。nexusのロゴと、製造メーカーのASUSのロゴも見える |
性能は十分に優れるが、機能面では妥協も
プロセッサは、NVIDIAのクアッドコアプロセッサ、Tegra 3を採用している。ソニーのXperia Tablet Sなど、Tegra 3を搭載するタブレットは他にも多数存在するが、Nexus 7に搭載されるTegra 3の動作クロックは1.3GHz(4コア稼働時は最大1.2GHz)と、他のTegra 3搭載タブレットより若干低い。おそらく、安価な価格を実現するために、高クロックでの動作選別に漏れたTegra 3を採用しているものと思われる。