既報の通りGoogleは9月25日、7インチのディスプレイを備えたAndroid 4.1搭載タブレット「Nexus 7(ネクサスセブン)」の日本発売について発表した。同日、都内で記者説明会が行われ、Google会長のエリック・シュミット氏が登壇。Nexus 7について説明した。
今回提供されるのは16GBのモデルで、価格は19,800円。9月25日よりGoogle Playで注文を受け付ける(3~5営業日で配送予定)。10月2日より、全国の家電量販店などでも取り扱いを開始する。
Nexus 7は7インチ WXGA(1280×800)ディスプレイを採用したタブレット端末。ハードウェアはASUS製で、プロセッサに1.2GHzのNVIDIA Tegra 3 T30LクアッドコアCPUを搭載、メモリはRAM 1GB / ROM 16GBとなっている。OSは最新のAndroid 4.1(Jelly Bean)を採用。背面にカメラはなく、前面に1.2メガピクセルのカメラを搭載する。
バッテリーは4,325mAh。動画再生で8時間、電子書籍の読書で10時間、ウェブブラウズで10時間、音楽の視聴で50時間、スタンバイ状態では300時間の駆動が可能だという。このほか、加速度センサー、ライトセンサー、ジャイロスコープ、e-コンパス、GPS、NFCなどの機能をサポートする。
記者発表会に登壇したGoogle会長のエリック・シュミット氏は、冒頭で「日本国内では現在、携帯電話ユーザーの20%がスマートフォンを利用しているそうです。予想を上回る早さで、モバイル革命が進んでいると感じています」と挨拶した。
シュミット氏は話の中で、コンシューマー向けモバイル製品の歴史を紐解いた。まずハードウェア革命が起こり、ウォークマンなどの出現で人々が気軽に音楽を持ち運べるようになった。次にソフトウェア革命が起こり、カセットテープやCDから、MP3プレイヤーへの移行が進んだ。そしていま、第3の段階に入ろうとしているという。シュミット氏は、これをネットワークが最重要視される段階と位置付けている。「GPSやカメラ機能の利用、テレビの地上波放送の視聴などができるようになり、いまやモバイル端末は単なる携帯電話ではなく、モバイルコンピューターと呼べる時代になってきました。そしてネットワークのコネクティビティにより、人々はコミュニティを形成しつつあります」とシュミットは述べる。
最後にシュミット氏はポケットからNexus 7を取りだし「本当に素晴らしい端末です」とアピール。端末の詳細な解説については、Androidの製品管理部長ヒューゴ・バラ氏に託した。