あのケースがまさかの本気発売

Lian Liの「PC-CK101」は、とてもユニークな蒸気機関車型のMini-ITXケース。この製品、今年のCOMPUTEXで展示されて話題となったものだが、ついに国内販売が開始となった。形が形だけに入荷は少量になるものと見られ、買いたい人は急いだ方がいいだろう。ドスパラパーツ館での価格は29,700円だ。

今年のCOMPUTEX TAIPEIで話題を総なめ(※言い過ぎ)にしたLian Liの「PC-CK101」がついに発売!

見た目はアレだが、ちゃんとPCケースとして使える。このクオリティでこの値段というのは、正直安いと思う

製品の写真や動画については、COMPUTEXのレポートを参照して欲しい。このレポートにも書いたとおり、ブースでは「発売予定」と聞いていたものの、筆者個人としては半信半疑だったのだが、そこは、過去にカタツムリ型ケースやクモ型テストベンチなどを本当に発売してきた同社。今回も期待通りにやってくれた。

さて、この製品であるが、PCケースとしてのスペックは以下の通り。対応マザーボードはMini-ITXで、後部の客車側に搭載。電源ユニットは機関車の運転席が搭載スペースになっており、300WのSFX電源が付属している。ドライブは機関車の車体部分に、スリム光学ドライブと3.5/2.5インチドライブを内蔵可能だ。

COMPUTEXでは、PC-CK101を走らせるデモが行われていたのだが、ショップによれば、これを可能とする拡張セットがオプションとして販売されるという。Lian LiのWEBサイトには、StandardモデルとPremiumモデルの2種類が紹介されており、公開されているPremiumモデルのマニュアルを見ると、モーターを機関車の底部に設置して走らせるようだ。

機関車の底部にモーター、ギヤ、駆動ベルトなどを設置できるようだ

Premiumモデルには、実際に走らせられるレールが6本付属

モーター用の電源はバッテリケースから供給。乾電池を入れて使用する

前後退を切り替えるスイッチを底部に設置。自動の往復運転が可能だ

ちなみにこのときのPC-CK101はまだ試作品だったようで、モーター駆動用のバッテリを運転席に入れていて、つまりPCとしては使えない状態になっていた。製品ではここが改良され、客車の後部に追加できるバッテリケースを付属。動作可能なPCのまま走らせられるようになった。ただいずれにしても、PCを使いながら走らせることはないと思うが…。

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