"ビジネス並み"に広いプレミアムエコノミー

プレミアムエコノミーの特徴は座席の前後間隔で、約107cmもある。これはひと昔前のビジネスクラス並みの広さで世界最大級。リクライニング時のシートのスライド幅も現行同社比より7cm拡大。前の席の背もたれが倒れてこないシートで圧迫感がないのも良い。

プレミアムエコノミーのシート名は「SKY PREMIUN(スカイプレミアム)」。シートピッチ(座席の前後間隔)は約107cm(一部座席を除く)、幅は約48cmで、FIXED BACK(前席の背もたれが倒れて来ない構造)を採用し、リクライニング時の圧迫感を軽減。座席間にディバイダーを設置しプライバシーをより保護。ペットホルダーやカップホルダーを設置して収納性を高め、テーブルも大型化。テレビモニターのサイズは12.1インチ(最前列は8.9インチ)あり、タッチパネル式。座席列は横2-4-2

エコノミークラスの座席の前後間隔も広めで、シートをスリム化し、足元のスペースは約10cmも拡大。居住性が高まった。スマートフォンホルダーやネット式のペットボトルホルダーなど、収納機能もこのクラスではかなりのハイレベルといえる。

エコノミークラスのシート名は「SKY WIDER(スカイワイダー)」。シートピッチは約84~86cm、幅は約47cm(共に、一部座席を除く)。シートを薄くするなどスリム化し、足元のスペースを最大約10cm拡大。幅も約2cm広げた。スマートフォンホルダー、ネット式のペットボトルホルダーなどを装備。テレビモニターは10.6インチ(最前列は8.9インチ)で、タッチパネル式。座席配列は横3-3-3

夢見ごこちの機内食

新しい機内食は欧米線の他、東南アジア線、オーストラリア線でも提供される。ファーストクラスとビジネスクラスでは、「スターシェフと料理プロデューサーで結成されたドリームチームが、最高の食材と自由な発想で夢のスペシャリテを届ける、空の上のレストラン「スカイオーベルジュ BEDD(ベッド)」が楽しめる。BEDDとは、座席をベッドにして休める両クラスならではのシーンを想像させるベッド(BED)の名に、Dine=食事をする、Delicious=おいしい、Dream=夢見ごこち、の3つの意味を込めたという。

「ミシュラン」の三つ星に輝いた和食の巨匠、山本征治シェフの機内食。JALからの依頼で洋食を担当。成田発ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、フランクフルトのファーストクラスで提供

「ミシュラン」の二つ星に輝いた東京・六本木「エディション・コウジ シモムラ」の下村浩司シェフの機内食。成田発ジャカルタのファーストクラス、成田発バンクーバー、モスクワ、シドニー、デリー、ジャカルタ、シンガポール、クアラルンプール、バンコク、ホーチミンシティ、ハノイのビジネスクラスで味わえる

世界最高のレストランといわれた「エル・ブリ」のフェラン・アドリア氏に師事。自らの名前を冠した「山田チカラ」は完全予約制の創作料理店。「本当にレストランを訪れた時のようなライブ感のある歓びに満ちたメニュー」を提供。成田発ニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、フランクフルトのビジネスクラスで味わえる

ミシュランの三つ星レストラン「アルページュ」の副料理長を務める料理プロデューサー、孤野扶実子氏の機内食。パリの名門料理学校「ル・コルドン・ブルー」を首席で卒業。生姜など体が温まる食材やミント、ハーブなどを使い、リラックスできるような「ポジティブなヘルシー」メニューを提供。成田発ニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、フランクフルトで味わえる

またプレミアムエコノミーとエコノミークラスの機内食は、「JAL KITCHEN GALLARY(JAL キッチンギャラリー)」と命名。日本全国の旬の美味をとり入れて開発された「空のご当地メニュー」の他、「AIR吉野家」「AIRたいめいけん」「AIRモスライスバーガー」など広く知られたグルメとのコラボレーションメニューの「AIRシリーズ」など、個性的で楽しさもあるメニューを提供する。また、2013年1月から新しいデザインの食器を採用し、メニューもさらに充実される予定だ。

JALでは今回始めるサービスを「同業他社を追い越す思いで提供するサービス」だと自負し、さらに「JAL NEW PROJECT」の第1弾であり、今後も新しいサービスを導入していく。再上場を果たしたJALの今後を楽しみに見守りたい。