液晶ディスプレイは1,366×768ドットの光沢タイプ

次に液晶ディスプレイを見てみよう。サイズは13.3型ワイドで、解像度は1,366×768ドット。Ultrabookとしては標準的なスペックだ。液晶は光沢仕上げ(グレアタイプ)で、鮮やかな色合いで映像や写真の鑑賞を楽しめる。設置場所や照明の位置によっては光が映り込むが、液晶ディスプレイの角度を変えれば問題ない。視野角も比較的広いので、見やすい角度に変えるといいだろう。

液晶ディスプレイのサイズは13.3型ワイド(解像度1,366×768ドット)。上部のベゼルには有効約92万画素の「HP TrueVision HD Webcam」を搭載

余談だが、SPECTRE XT 13は初期設定でデスクトップのアイコンやタスクバーが非表示になっている。そのため壁紙しか表示されず、Windows 7が正常に起動しているか不安になるかもしれないが、マウスやキーボードはちゃんと操作できるのでご安心を。

標準状態のデスクトップ(写真左)と、設定を変更後のデスクトップ(写真右)。必要に応じてアイコンやタスクバーを表示しよう

80キーの英語配列キーボードを採用

バックライト付きの英語配列キーボードを採用している点も、SPECTRE XT 13の特徴の1つだ。配列は80キー構成で、キーとキーが離れたアイソレーションタイプ。キートップにかな文字のプリントがないのでスッキリしており、スペースキーが大きくて使いやすいのがポイントだ。ただし半角/全角キーをなどが用意されていないため、「Alt」+「`」キーなどで代用する必要があったり、一部のキー位置が日本語配列キーボードと異なるので、違和感を覚えるかもしれない。ようは慣れの問題だ。

PC歴の長いユーザーには英語配列のキーボードを好む人も多いと思うが、そんな人にとって、標準で英語配列のキーボードを搭載しているのは魅力的だろう。ただ、日本ではやはり日本語キーボードが主流なので、日本語配列キーボードのモデルも用意してほしかったところではある。

全80キー構成の英字配列キーボード。キー数が少ないため各キーが大きく使いやすい

キーピッチは約19mmと十分なサイズが確保され、大きくて入力しやすい。キーストロークは約1.5mmとやや浅めだが、「サクッ」としたタイプ感があるので、打ち心地は悪くない。

マルチジェスチャー対応のタッチパッド。パッドの左上をダブルタップすることで、パッドの有効/無効を切り替えられる

最上段のキーにはディスプレイの明るさやボリュームを調整するコントロールキーが割り当てられており、F1やF2といったファンクションキーの機能を利用するには、Fnキーとの同時押しが必要だ。このキー割り当てはBIOS設定で入れ替えられるので、ファンクションキーを多用する人は変更しておくといいだろう(最上段のキーを通常のファンクションキーとし、Fnキーとの併用でコントロールキーとして使う設定)。

タッチパッドはパッドとボタンが一体化したタイプ。パッド下部に罫線が引かれているため、ボタン部分が分かりやすい。サイズは実測値でW92×D58mmと、十分な大きさが確保されている。

クアッドスピーカーで迫力のサウンドを実現

スピーカーが底面中央に配置されているUltrabookやノートPCだと、サウンドがこもりがちだ。SPECTRE XT 13では同じ底面でも左右の両サイドにスピーカーが配置されている上に、キーボード上部のヒンジ部分にも左右2つのスピーカーを配置している。合計4つのスピーカーによって高音域はクリアに、低音域はパワフルに再生される。

ヒンジ部分の左右にスピーカー(写真左、中央)、そして底面の両サイドにもスピーカーが配置されている(写真右)

サウンドシステムは、日本HPのマシンではおなじみの「Beats Audio」。設定ユーティリティを利用すれば、音楽や映画など用途に応じた音響設定を行える。Beats Audioのオンオフも切り替えられるので、それぞれのサウンドを聴き比べてみるといいだろう。音の広がりの違いにビックリするはずだ。

Beats Audioの設定ユーティリティ。イコライザでサウンドを自分好みにカスタマイズできる

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