今回開催されたらくらくスマートフォン電話教室のテキストは、中野氏が富士通と協力してつくりあげたもので、教室の参加者に無料で提供されている。「難しい言葉や専門用語を使わないように苦心しました。完成まで数カ月かかりました」と中野氏。80ページに渡る本テキストには電話、メールの使い方に始まり、インターネット、アプリ、カメラとビデオ、テレビの使い方に至るまで各機能の解説が詳しく載っている。

テキストでは、らくらくスマートフォンF-12Dの各機能が丁寧に解説されている

現在、らくらくスマートフォン F-12D(富士通製)の売り上げ自体も非常に好調だという。同端末はドコモ2012年夏モデルとして、8月に販売が開始されたAndroid 4.0搭載モデル。これまでフィーチャーフォンで展開していた「らくらくホンシリーズ」と比べると、約2倍の出荷台数で推移しているとのことだった。らくらくスマートフォン F-12Dはどのような端末なのか。次の項では、同端末の簡単なレビューをお伝えしたい。

「らくらくタッチパネル」の魅力

今回の電話教室で使用されていたらくらくスマートフォン F-12Dは、スマートフォン初心者にも使いやすい工夫が満載された端末だ。サイズは約130(H)×64(W)×10.9(D)mm、重さは約138g。ディスプレイは約4.0インチワイドVGA(480×800ドット)を搭載している。CPUには1.4GHzシングルコアを採用、RAM/ROM1GB/4GB。防水・防塵機能に対応する。

らくらくスマートフォン F-12D。カラーバリエーションはゴールド、ネイビー、ピンクの3色で展開する

受話口が大きく、相手の声が聞き取りやすい(写真左)。端末下部には大きく押しやすいホームボタンを搭載する

側面には押しやすいデザインのサイドキーを搭載(写真左)。背面には緊急時に大音量のブザーを鳴らせるワンタッチブザーを搭載する(写真右)

タッチメニューや文字の入力方法など、随所に使いやすさ、わかりやすさが追求されているのが本端末の特長。相手の声がゆっくり聞こえる「ゆっくりボイス」や、耳年齢に応じて相手の声を聞き取りやすい音質に自動補正する「あわせるボイス 2」など、通話面でもこだわりの機能を搭載する。

筆者が本稿で特筆したいのは、新開発の「らくらくタッチパネル」である。これはタッチパネルなのに、まるでボタンを押し下げるようなしっかりとした感触を得られるという技術。「触れる」と「押す」の違いが明確に区別されるので、タッチパネルに慣れていないユーザーでも確実な操作ができるというわけだ。今回、本端末をひととおり触ってみて、個人的にこの新触感がやみつきになってしまった。らくらくスマートフォン F-12Dの実機は全国のドコモショップで展示されている。是非、多くの人にこの感触を味わって欲しい。

折しも、9月17日は敬老の日である。ご両親を連れてドコモショップを訪れ、らくらくスマートフォン F-12Dをプレゼントするというのも素敵な敬老の日の過ごし方だと思うが、いかがだろうか。

(記事提供: AndroWire編集部)