一連の説明を受けたなかで、もっとも印象的だったのがその重量について。約249gのタブレット端末が日ごろから気にせず持ち歩けるモバイル端末になりえるのかどうかだ。

初めて手にしたときに感じれられたのは触れ込みどおりに「軽い」ということ。とにかく軽さが重要ということが強調されたことに偽りはなく、片手で持てる重さになっている。ただし、7インチというサイズもあり、スマートフォンの感覚で片手で持って操作をしていくには、少し大きいという印象も受けた。とはいえ、「軽い」ということに事実に変わりはない。カメラも片手で使うことが可能だ。

カメラ、動画機能ともに片手で撮影することが可能。ただし、実際、女性が利用する際は両手を使うことになるかもしれない

ちなみに、女性でも簡単にもてるのか否かを確かめるために、今回のCMに登場するというモデルさんにも端末を持ってもらったが、片手でラクラクに持つことができた。それが冒頭に示した写真なのである。

モデルが風船を端末につけているのは風船にでも引っ張られているような感覚で端末をラクラクにもてることをイメージしてのことであろう

次にHDハプティクスについてみていこう。前ページでも解説したとおり、同技術はコンテンツの様々なシーン連動して、ユーザーに振動を伝える技術。ゲームプレイ時や動画再生時に、そのシーンに合わせて端末が振動するようになっている。

この表現だけでは誤解されてしまうので、補足しておきたいが、たとえば花火の動画を再生し、画面右端から左端に向かって順に花火が花開いたとすると、画面右端から画面左端に順々に振動が伝わっていくようになっている。端末全体が振動するというよりも、端末の一部分が個別のシーンに合わせて振動するといったほうが正確な表現だろう。

花火が開いた箇所に振動が伝わる

重量はタブレットの可能性を左右する

さて、いろいろと述べてきた、同端末に触れてみて思ったのは、とにかく軽量であるということ。筆者はいまだに初代iPadを使用しているが、タブレットの利用シーンは重量によるところが非常に大きいように思う。その点、iPadはやはり重い。重いため、筆者のiPadは自宅で待機していることが多いのだ。同社の狙いどおり、軽さを追求したことで、同端末によって、ユーザーの利用シーンは大きく広がるのではないだろうか。