お父さんとは友だち感覚で芝居を観に行きます

――この作品を通じて、改めて「家族」について考えることはありましたか?

「8つ違いの姉がいるのですが、このドラマを撮り終わった後、お姉ちゃんをちょっと大切にしよう、と思いましたね」

――姉妹喧嘩をした場合、どうやって仲直りするのでしょう?

「激しいケンカではないのですが、お互い沈黙して様子をうかがう……みたいなのはありますね(笑) 特にどっちが謝るというのではなく、『この服、どう?』みたいな感じで、どちらからともなくさりげなく話題を切り替えて、いつの間にか元通りになってます(笑)」

――では「父親」について聞きます。梨里杏さんにとってどういう存在ですか。

「もちろん尊敬してますが、今は友だちに近い存在ですね。最近ではお父さんと一緒に舞台を観に行ってます。一度、私の友だちが出ているお芝居を一緒に観に行ったらハマったみたいで、フライヤ―をいっぱい集めて研究しながら『この舞台、面白いんじゃない?』ってメ―ルをくれるんです。私もそれを受けて『じゃあ一緒に行く?』みたいな感じでやりとりしてます。たぶん、このドラマの感想もすぐメ―ルで送られてくると思います(笑)」

――梨里杏さんが「家族っていいな」と思う瞬間とは?

「『ただいま』と言った時に『おかえり』って言ってくれた時ですね。他愛もないあいさつや会話ですけど、ふとした時にすごく幸せを感じます。家族みんなが私の仕事を応援してくれているのもうれしいです。距離が近くて何でも話せる家族が理想ですね。私の家族がまさにそうで、近すぎてたまに距離を置くこともありますけど、結局は全部話しちゃう、みたいな(笑)」

――ドラマの撮影を経た今年、どんな夏を過ごされましたか。

「あっという間でしたね。暑さは苦手ですけど、日本の四季が好きなので、夏祭りとか海とか、その季節にしかできないことをやりたくなるんですよ。今年の夏祭りでは、小さい子に混じって白いヨ―ヨ―をゲットしました(笑)」

――最後に、今後の目標をお聞かせください。

「趣味が舞台鑑賞と映画鑑賞なので、普段からいろいろな作品を見ているのですが、毎回、そのたびに笑ったり、泣いたり、考えさせられたりするんです。私の芝居を見てくれた人にも、そういう気持ちを与えられるような女優になりたいです」

まばゆいばかりの笑顔と大きな瞳を輝かせて真っすぐに話す彼女。人の心を動かす女優として大舞台に立つ日はそう遠くないだろう。『親父の仕事は裏家業』はNTTドコモ向け動画配信サービス「VIDEOストア」&「BeeTV」にて配信中(全12話)。アクセス方法は、ドコモの携帯から、【iモードならBeeTV】iメニュー>動画>BeeTV。【スマホならVIDEOストア】dメニュー>dマーケット>VIDEOストア powered by BeeTVまで。