米Appleによるスペシャルイベントが米カリフォルニア州サンフランシスコ市内のYerba Buena Center for the Arts (YBCA)で9月12日(現地時間)に開催される。今回のメインディッシュは「iPhone 5」の通称で呼ばれている次期iPhoneとみられるが、それ以外にもiPod新製品や音楽サービスの刷新、Mac新製品の発表など、いろいろiPhone以外の新製品・新サービスの噂も多数飛び交っている。そんな"iPhone以外"の噂をまずはまとめてみた。

「【レポート】アップルスペシャルイベント直前、新製品の噂を総まとめ - 次期iPhone編」も合わせてお読みください。

スペシャルイベントのキーノートが行われるYerba Buena Center for the Arts (YBCA)のLam Research Theater (旧名: Novellus Theater)

iOS 6の配布タイミングは18日ごろ?

のっけからiPhoneと密接に関係する話題で恐縮だが、次期iPhoneはWWDC 2012で正式に発表されたiOS 6を搭載して登場してくることがほぼ確実。そしてその発売に前後して、既存ユーザー向けのiOS 6配布が開始されることになるだろう。まだiOS 6の配布時期に関する噂はそれほど多くないが、新型iPhoneの発売日が予想されているように21日ならば(くわしくは次期iPhoneに関する噂のまとめ記事「【レポート】アップルスペシャルイベント直前、新製品の噂を総まとめ - 次期iPhone編」を参照)、その2～3日前にはiOS 6の配布が開始されるとみられる。こちらも速報をチェックしてほしい。

iPodの刷新は確度高し、新型iPhoneケースも

忘れられがちだが、元来Appleの9月のスペシャルイベントは新学期シーズン(Back-to-School)商戦を狙って音楽関連新製品を発表する場であり、昨年2011年はたまたまiPhone 4Sの発表時期がずれ込んだせいで音楽イベントの色がなくなっていたに過ぎない。過去にも大物アーティストが会場へと招待され、イベント最中に生ライブを披露するのが恒例だったのだ。

だとすれば、新型iPhoneとともにこれら音楽関連の新製品がスペシャルイベントで多数発表されてもおかしくない。ここで発表の可能性が噂される新製品やサービスについて、iLoungeが以前に報じている。

  • 新型iPhoneケース2種類
  • 新型iPod touch
  • 新型iPod nano

ハードウェアとしては以上の4つが、iPhoneとともに発表の可能性が高いものとして列挙されている。iPhoneケースが2種類とあるのは、片方が従来のバンパー型ケース、もう1つがスタンド機能を持ったケースだとされている。iPod touchとiPod nanoのアップデートも行われれば、従来のiPod製品ユーザーには朗報となるだろう。また9 to 5 MacはiPod shuffleのリニューアルの話も紹介しており、比較的横断的なアップデートとなる可能性がある。このほか、新型iPod nanoではWi-Fi接続をサポートする可能性が指摘されている。

音楽関連の機能・サービス拡張もささやかれる

音楽関連サービスでは2つの噂がある。1つが「AirPlay Direct」の噂だ。これは、次期iPhoneでの採用が噂されている小型Dockコネクタの話にも関連するが、Wi-Fiなしで対応機器に直接iOSデバイスからAirPlayが可能になるというもの。仕組みは不明だが、先ほどの記事の元になっている英Telegraphの記事では、Dockコネクタ経由の信号やWi-Fi接続ではなく、Bluetoothを用いる可能性が指摘されている。このAirPlayの新機能は、ユーザーにとっては便利になると思われる反面、大きな変更は周辺機器メーカーにとって当面のデメリットとなる可能性がある。

もう1つの噂はAppleが「インターネットラジオ」サービスの世界に進出するというものだ。この件を報じているWall Street Journalによれば、これは同分野で大きな支持を受けている「Pandora」を意識したものだという。PandoraはWebサイトをラジオ局に見立ててテーマに沿った音楽ストリーミングをずっと聴いて楽しめるというサービスだ。Appleがどのようなサービス形態で参入してくるかは不明だが、同分野ではPandoraやSpotifyといった先行者がおり、音楽サブスクリプションという意味では先日ソニーがMusic Unlimitedを発表している。Pandoraの場合は無料配信の広告モデルというスタイルだが、Appleがこれと同じビジネスモデルをそのまま採用するとも思えず、もしこの噂が事実だとすればビジネス面からの対応に注目したい。

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