シュミット氏に続いて、Motorola Mobilityのデニス・ウッドサイド CEOが登壇。Googleの元幹部であり、買収によりCEOに就任したウッドサイド氏だが、「携帯電話を世界で初めて作ったのはMotorola」と指摘。Motorolaは、常に技術のリーダーであり、今もそうだと述べた。
ウッドサイド氏は、今回発表する端末について、「スピード、バッテリー、Androidに入っていくこと」という3つのポイントを挙げた。スピードについては「Motorolaは、4G LTEをもっとも理解している」と述べ、バッテリーについては「競合端末はバッテリーが1日も持たないが、Motorolaはバッテリーのパワーの引き出し方を知っている」と指摘。加えて、「今回の端末にはWebブラウザの『Chrome』が標準搭載され、最高の端末として出荷される」と言い、「ようやく、MotorolaがGoogleの一部になる」と語った。
また、Verizon Wirelessの幹部として登壇したタミ・エルウィン氏は、VerizonのLTEネットワークはアメリカの75%をカバーしていると説明。今回発表された3機種を「素晴らしいネットワークを使う、素晴らしいスマートフォンだ」と述べた。そして、Motorola Mobilityのウッドサイド CEOより、DROID RAZR Mの予約受付が本日より開始され、2年契約での本体価格が99.99ドルになることが発表された。
「DROID RAZR M」をMotorola担当者が解説
日本での発売が予定されているDROID RAZR Mについて、Motorola Mobility担当者の話を交えながら解説しよう。薄型という印象が強いDROID RAZRだが、DROID RAZR Mには、構造を強力にする工夫が施されているという。ディスプレイには、強度が高くほかのスマートフォンなどにも使われているゴリラガラスを採用しているほか、筐体の側面には飛行機用のアルミが使われている。また、背面には繊維の一部であるケブラー素材が使われており、独特のデザインとなっているのが特徴。そのほか、電話機全体に撥水機能が施されている。
端末に標準搭載されるWebブラウザの「Chrome」は、チューニングにより高速化が図られており、iPhoneの「Safari」と比べても、40%速いという。また、使い方をチュートリアルで教えてくれる「ガイドアップ」や、バッテリーの節約・ドライブモードへの切り替えなどが行える「スマートアクション」といった、利便性を向上させるアプリも標準搭載されている。
DROID RAZRシリーズにおけるDROID RAZR Mの立ち位置について、デザイン・ユーザーインターフェイス担当のジム・ウィックス氏は、「大きな画面を持ちたいという要望と、ちょうど手におさまるサイズという要望の接点となるのが『DROID RAZR M』だ」と話す。
また、ジム氏は、このシリーズはケブラー素材を一貫して使い、つねに薄いスマートフォンにしていくと語った。さらに、広告で使っても一目で「RAZR」とわかるようにしたいと述べ、シリーズの独自性を強調しつつ、「見た目だけでなく、ユーザーの体験をデザインしたい」と語った。
(記事提供: AndroWire編集部)