Xperia T/TX/VはNFCを内蔵。新たな機能として「ワンタッチ機能」をサポートする。Xperiaシリーズでは従来も、NFCタグを使って設定を変更する「SmartTags」を提供していたが、それをさらに拡張。新製品のNFC対応のBluetoothスピーカー「SRS-BTV5」やワイヤレスヘッドホン「MDR-1RBT」などと連携し、NFC同士をタッチさせるだけで、Xperia上で再生していた楽曲をスピーカーやヘッドホンに転送できる。
Bluetoothでのペアリングの設定や楽曲転送の設定などは不要で、ワンタッチするだけで、今まで聴いていた楽曲をそのままスピーカーやヘッドホンに転送し、Xperia上で楽曲操作ができる。実際に試してみると、本当にタッチするだけで、初期設定も不要。非常に手軽に利用できるようになっていた。専用アプリが必要で、新製品のXperiaシリーズにはプリインストールされるが、「Android 2.3以降のNFC対応端末であれば、アプリをインストールすれば同じ機能が利用できる」(担当者)とのことで、アプリ配信も予定しているという。
Xperiaブランドの仲間入りをした「Xperia Tablet S」は、9.4インチの1280×800ドットの「OptiContrast」パネルを採用。基本的なデザインは踏襲しながら、従来のSony Tablet Sに比べて大幅に薄型化したほか、生活防水にも対応。キッチン周りのような場所で、濡れた手で触っても問題ないようになった。
プロセッサはクアッドコアのNVIDIA Tegra 3で、OSはAndroid 4.0.3(Ice Cream Sandwich)。無線LANモデルと3Gモデルを用意する。
Xperiaブランドになったことで、デフォルトの壁紙が統一化されたほか、メディアアプリケーションを搭載。WALKMANやAlbum、Movieアプリが搭載され、Xperiaと同様のFacebookと連携した音楽プレイヤーや映像の再生などが可能。赤外線ポートは引き続き搭載しており、テレビなどのリモコン操作にも対応している。グローバルでの発売は9月の予定。
今回の展示では、スマートフォンとタブレットに拡張されたXperiaブランドに加え、NFCによるスピーカーやヘッドホンとの連携、同社の音楽サービス「Music Unlimited」をさらに活用するための導線を紹介していた。ソニーの平井一夫CEOが29日のプレスカンファレンスで、ハードウェア、アプリ、サービスとの連携を強化する方針を示していた。ブースでもその実例を示すように、端末ごとではなく、連携を示すようなブース展開になっており、今後のソニーの方向性を感じさせた。
(記事提供: AndroWire編集部)