コナミデジタルエンタテインメントは30日、東京・六本木の東京ミッドタウンにて、『メタルギア』シリーズ生誕25周年を記念したイベント「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY」を開催した。今回は小島秀夫監督はもちろん、ハリウッドの映画プロデューサーも登場。続々と新情報やサプライズが発表され、大盛況のイベントとなった。

抽選で選ばれた50名のファンも参加した『METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY』

『METAL GEAR』シリーズの歴史を辿るナビゲーター役として登場した俳優、別所哲也氏

会場には著名な漫画家からのお祝いメッセージも多数寄せられた

最初に登壇したKONAMIの代表取締役社長・田中富美明氏は「『METAL GEAR』が誕生したのは8ビット時代。そこから目覚ましい技術進化があり、何もかもが変化した25年間でした。今後も世界中のお客さまに楽しい、面白いエンタテインメントを届けるべく、小島は日々チャレンジを続けていきます。これからの『METAL GEAR』がどのように変わっていくのか、そして守るべきものとは何なのか、見守っていただきたいと思います」と述べた。

次に登場したのは『METAL GEAR』シリーズの生みの親、小島プロダクションの小島秀夫監督。小島氏は、最初に「『METAL GEAR』を作って25年。自分でもこんなに続くとは思っていませんでした。ひとえに関係者の皆さま、そして四半世紀にわたり、ついてきてくださったファンの皆さまのおかげです」と感謝の言葉を述べる。そして「世の中がこれだけ技術が進化しても、我々のもの作りのソウルや『METAL GEAR』に込めた意思は変えていません。この25年間、ぶれない姿勢で作り続けてきた自負はあります。とはいえ、カジュアルゲーム全盛の今、コアなゲームは不要なのではないか? という人もいるかと思いますが、今日は少し未来の話をしてきたいと思います」と日本のゲーム業界の現状を語り、ここから怒涛の新発表が続くことになる。

「これまで発売した『METAL GEAR』の資産を活用しながら、より高いレベルのエンタテイメントを目指します」と語るKONAMIの代表取締役社長・田中氏

今回の主役はもちろん小島監督。彼の口から様々なサプライズが飛び出した

最初に小島氏から発表されたサプライズは、『METAL GEAR』のハリウッドの実写映画化である。そして、小島氏から紹介され登場したのは、映画プロデューサーであり、元マーベルスタジオのCEO、アビィ・アラッド氏。アヴィ氏は「5年成功を収めるゲームはファンタスティック、10年成功を収めるゲームは信じられない、そして25年! これはフェノメナル(非現実的)と言っていいぐらいの素晴らしい功績だと思います」と『METAL GEAR』を絶賛するとともに「私は今回初めてゲームの映画化に携わることができ、とてもうれしく思っています。そして小島氏に感謝すると共に、ここにいるみなさんに宣言します。小島氏が作った『METAL GEAR』を決して悪い作品にせず、魂や精神を忠実に映画を作ることをお約束します」と高々と宣言した

アビィ氏の熱い思いを聞いた小島氏は「アビィ氏に任せれば、大作はまちがいない。なので、映画に関してはすべてのおまかせします」とコメントするも、MCから「どの監督にメガホンをとってもらいたいか?」という質問には「僕の個人的な意見としては、クリストファー・ノーランやマシュー・ボーン。スネークに関しては、数年前はヒュー・ジャックマンでしたが、今は痩せたトム・ハーディ」と、無類の映画好きと言われる一面を見せた。……続きを読む

大きな拍手で会場が揺れた『METAL GEAR』ハリウッド映画化の発表

アビィ氏の登場に少し緊張ぎみだった小島監督

「世界中の俳優がスネークを演じたいと思っているはず。もしかしたらノーギャラでやりたい人もいるかも」と笑顔で語るアビィ氏