「ESPRIMO DH77/H」の標準仕様では、CPUはIntel Core i7-3770(3.40GHz)、メモリ4GB、グラフィックスはCPU内蔵のIntel HD Graphics 4000を搭載。このスペックでのベンチマーク結果は以下の通りだ。
●Windowsエクスペリエンスインデックス | |
プロセッサ | 7.7 |
---|---|
メモリ | 5.9 |
グラフィックス | 5.8 |
ゲーム用グラフィックス | 6.5 |
プライマリハードディスク | 5.9 |
●PCMark7 | 3545 |
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●3DMark11 | P723 |
CPUは非常に優秀であり、グラフィックスはデスクトップPCとしては、少々控えめ。控えめといっても、動画鑑賞や軽めのゲームなどには全く問題がない。
ただ、負荷の高いゲームをプレイしようと考えているならば、ぜひ「WEB MART」限定のカスタムメイドモデルの購入を検討してほしい。オプションとしてディスクリートGPUにAMD Radeon HD 6570を選択できる。購入時にはディスクリートGPUなしでも、PCI Express x16の空きスロットがあるので、必要だと感じたら後からGPUを加えてもいいだろう。
メモリの容量も8GBや16GBの選択ができるほか、SSD+HDDといったストレージを組み合わせての利用も可能で、よりハイスペックな構成を実現できる。
便利な内蔵ソフトウェアも充実
フルHD液晶が付属し、Blu-ray Discドライブが搭載されているものの、テレビ機能はない。ただし、PCI Express x1スロットが空いているので、テレビチューナーカードを増設することが可能だ。テレビチューナーカードの対応状況や詳細は、同社のサポートページを参照してほしい。ハードルが高いと感じる場合は、前述の通り充実したインタフェースがあるので、USB接続が可能な外付けのチューナーを利用するとよいだろう。
記録メディアによる映像視聴も十分に楽しめる。Blu-ray Discの再生は「Corel WinDVD」で行う。「Corel Digital Studio for FUJITSU」では手持ちの写真や映像をドラッグ&ドロップするだけでつなぎ合わせ、基本メニューの中から好きな効果を選択するだけで簡単にスライドショーが作成可能だ。テキストでタイトルやメッセージを追加することもできる。
家庭内に複数のPCやホームNASがある環境ならば、「NetworkPlayer」を使おう。「NetworkPlayer」はホームNASなどに保存されている映像ファイルを離れた場所から再生できる機能だ。録画したデータ等を保存しておけば、いつでも好きな部屋で再生できる。「NetworkPlayerサーバー」は逆に「ESPRIMO DH77/H」側にある映像ファイル等を別のDLNA対応機器で再生できるように配信する機能だ。
「ESPRIMO DH」シリーズは、カタログモデルの場合、24型ワイドモデル「DH77/H」には約4TB、20型ワイドモデル「DH54/H」には約2TBという大容量HDDを搭載している。映像や写真などいろいろなファイルを保存しておき、ファイルストレージ的な使い方をするのがオススメ。家庭内でのAVサーバー的な働きもしてくれるはずだ。
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