8月25日(土)と26日(日)、埼玉県のさいたまスーパーアリーナにて「Animelo Summer Live 2012-INFINITY∞-」が開催された。両日の入場者数は延べ54,300人(主催発表による)。出場アーティスト総勢40組78名、曲数(アンコール含む)両日で83曲が披露され、興奮のるつぼと化した真夏の一大ステージの1日目、2日目の模様を一挙お伝えする。
1日目
アニサマ恒例のサプライズスタート、1日目は田村ゆかりとMay'nによる「おしえて A to Z」~「Ready Go!」のメドレーから始まり、最初から観客のボルテージは最高潮に。そしてトップバッターである川田まみが登場し、「JOINT」(TVアニメ『灼眼のシャナII』OPテーマ)、「Borderland」(TVアニメ『ヨルムンガンド』OPテーマ)を披露。「No buts!」(TVアニメ『とある魔術の禁書目録II』OPテーマ)では、観客とのコール&レスポンスで盛り上がりを見せた。
今回の「Animelo Summer Live 2012-INFINITY∞-」は、初登場組が多いのも目玉のひとつ。この日だけでも、川田まみ、アフィリア・サーガ・イースト、ゆいかおり、StylipSら11組の初参戦組が登場し、アニサマに新しい風を巻き起こした。そのなかでもPERSONA4 MUSIC BANDは、「key plus words」(TVアニメ『ペルソナ4』OPテーマ)と「Beauty of Destiny」(TVアニメ『ペルソナ4』EDテーマ)を披露。ゲーム&TVアニメの人気もあいまって、会場は大いに盛り上がった。これにはコンポーザー・目黒将司も「アニサマのキャパの広さに驚きましたが、だんだん皆さんとの絆を感じてきました」と上機嫌のコメント。
また、アニサマと言えば、ステージに姿を現すまで一切発表されないサプライズゲストの存在がある。1日目はデビュー27周年を迎えた森口博子が登場。27,000人の観客を見て「私、魂が震えてる!」と感激しつつ、デビュー曲「水の星へ愛を込めて」を熱唱。そして「4才から歌手になりたくて、オーディションを受けて受けて落ちまくって、最後に手を差し伸べてくれたのが……ガンダムでした。アニソンでした」とコメント。続けて「時代が変わっても、その作品を、楽曲を必要としてくれる人がいることを嬉しく思います。心から感謝を込めて……ありがとうございます」と語り、2曲目「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」をしっとりと歌い上げた。
その後には昨年のアニサマでデビューしたALTIMAも登場。一周年を記念した「HAPPY BIRTHDAY」の歌が観客からプレゼントされ、3人も大いに感激していたようだ。また、ここでのサプライズは、PVに出演した岡本夏生がピンクのレオタードで乱入。「みなさん、こにゃにゃちわ。お久しブリーフ。10年の潜伏期間を経て不死鳥のように甦った"バブリー岡本"だよ。あたしゃ、こんなにたくさんの人の前でハイレグになったことはないわよ~」とのコメントに、観客も大盛り上がりに。さらに、観客席のサイリュームを見て「蛍のようにチレイだよ~」と、まだまだ喋り足りないようだったが、強制的に舞台から退出させられ、会場の笑いを誘った。
続いて登場したALI PROJECTの宝野アリカは、ゾンビごとく地を這いながら、まずTVアニメ『Another』のOPテーマ「凶夢伝染」とTVアニメ『AVENGER』のOPテーマ「月触グランギニョル」を熱唱。「普段は高いところから人々が地面を這いずっているのを見ているのですが、今日は自らが地を這ってみました。這って歌うのは、かなり体力がいるのです。でも、地面を這うと上しか見えないからいいですね。皆様もどうか、日本の若者として高みの人生を目指していただきたいです」とコメント。さらに、イベントで好評だったというTVアニメ『CLAMP学園探偵団』のOPテーマ「ピアニィピンク」を当時そのままのかわいらしい声で歌い上げた。「本来は、ゾンビの衣装で歌うべき歌ではないのですが、今だけ永遠の17才と思ってください」とのMCには、会場も爆笑の渦に。
なお、1日目は田村ゆかりがトリという大役を務めた。「微笑みのプルマージュ」(劇場版『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's』EDテーマ)、「滑空の果てのイノセント」(PSP専用ソフト『魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-』EDテーマ)、「Endless Story」(TVアニメ『C3 -シーキューブ-』OPテーマ)を披露。そして、ピンク一色のサイリュームの中、ラストの曲「You & me(TBS『カード学園』OPテーマ)」ではmotsuと一緒に山車に乗り込み、アリーナを一周するアトラクションも披露した。