本企画では、SOHO/中小企業のシステム環境改善を後押しするべく、コストパフォーマンスで定評のあるネットギア製品群を紹介している。
これまでは同社製品群の中でもネットワークスイッチを中心に取り上げており、ITにそれほど明るくない担当者でもセットアップを終えられるよう、スイッチの基本知識から製品の特徴まで幅広く解説してきた。その内容から、ネットワークスイッチについてはおおむねご理解いただけたと思う。
ネットギアの主力製品群としては、ネットワークスイッチのほかにもう1つNAS(Network Attached Storage)がある。こちらも、主に家庭向けから中堅規模まで豊富なラインナップを用意しており、ユーザは容量や用途に合わせて必要十分なNAS製品を選べる状況が整っている。
そのNASに、新たなフラッグシップモデルが加わった。「ReadyDATA 5200」と呼ばれるこの製品は、大容量、ハイパフォーマンスなのはもちろん、エンタープライズレベルのデータ管理機能をひととおり備えているうえ、ネットギア製品の共通の特徴である、簡単な操作と運用、およびコストパフォーマンスの点でも期待されており、大きな注目を集めている。
そこで本企画では、今回から3回にわたってReadyDATA 5200を紹介していく。使い方や特徴について、実機を実際に触れながら解説していくので、きっと参考にしていただけるはずだ。
ネットギア NAS製品のラインナップ
まずは、ネットギアが提供するビジネス向けNAS製品のラインナップについて見てみよう。
ネットギアでは、2ベイ~6ベイのデスクトップ型の製品から、最大60ベイまで拡張可能なラックマウント型の製品まで幅広く提供されている。
以下はネットギアのNAS製品のリストだ。
- ReadyDATA 5200
- ReadyNAS 4200
- ReadyNAS 3200
- ReadyNAS 3100
- ReadyNAS 2100
- ReadyNAS Pro 6
- ReadyNAS Pro 4
- ReadyNAS Pro 2
これらのうち、ReadyNAS Proはデスクトップ型の製品で、ReadyNAS 2100~4200およびReadyDATA 5200はラックマウント型の製品となる。
それぞれのモデルについて、HDDベイ数、最大容量、ネットワーク接続、対応するRAID方式についてまとめたものが次の表だ。
モデル | HDDベイ | 最大容量 | ネットワーク接続 | 対応RAID |
---|---|---|---|---|
ReadyDATA 5200 | 12 ※1 60 ※2 |
180TB | 10GbE × 2 1GbE × 2 |
RAID 0,1,5,6,10 |
ReadyNAS 4200 | 12 | 36TB | 1GbE × 2 10GbE × 2 (オプション) |
X-RAID2 またはRAID 0,1,5,6,10 |
ReadyNAS 3200 | 12 | 24TB | 1GbE × 2 | X-RAID2 またはRAID 0,1,5,6,10 |
ReadyNAS 3100 | 4 | 12TB | 1GbE × 2 | X-RAID2 またはRAID 0,1,5,10 |
ReadyNAS 2100 | 4 | 12TB | 1GbE × 2 | X-RAID2 またはRAID 0,1,5,10 |
ReadyNAS Pro6 | 6 | 18TB | 1GbE × 2 | X-RAID2 またはRAID 0,1,5,6,10 |
ReadyNAS Pro4 | 4 | 12TB | 1GbE × 2 | X-RAID2 またはRAID 0,1,5,10 |
ReadyNAS Pro2 | 2 | 6TB | 1GbE × 2 | X-RAID2 またはRAID 0,1 |
※1 本体ベースユニットのみ ※2 拡張ユニット2台増設時 |
この表を見れば、他のモデルに比べてReadyDATA 5200は桁違いのストレージ容量を搭載できることがわかるだろう。