実験前には、スタッフから「電波は目に見えるものではないので、理解するのは難しいかも知れない」という心配の声が聞かれた。しかし、子どもたちは電波の跳ね返る性質を感覚的に理解できたようだった。
KDDI研究所のエントランス付近に設置された屋外のブースでは、衛星携帯電話を体験することができた。説明に使われたのはKDDIが提供しているグローバル衛星携帯電話「IsatPhone Pro」(インマルサット製)。世界各地で通話できるモデルで、最大8時間の長時間駆動に対応している。
屋外では災害時のほか、花火大会やコンサートなどの催し物会場にも出動し電波状態の改善に一役買う「au車載型基地局」の紹介も行われた。参加者の男の子は、地上11mまで伸ばすことができるアンテナや、電波をキャッチするために角度を自動調整するパラボラアンテナに興味津々の様子だった。
ツアーはここで休憩時間となり、お菓子と飲み物が振舞われた。会場の後方にはKDDIの歴史を物語る、1988年から現在に至るまでの歴代の携帯電話が展示されており、物珍しげに手にとる親子の姿が見られた。