暦の上では完全に秋。とはいえ、まだ残暑が厳しく、「暑い」が口をついて出てくる。この暑さから逃れてどこか涼しいところに行きたいなあ……と思い立ったのが、鍾乳洞だ。ひんやりした空気につつまれたい! 涼を求めて、都内・奥多摩にある「日原鍾乳洞」に行ってきた。

趣深い駅舎の奥多摩駅

バスを降りてから鍾乳洞までの道のり

「日原鍾乳洞」は、JR奥多摩駅からバスで約35分、そこから徒歩5分ほどのところにある。電車とバスを乗り継いで鍾乳洞に近づくにつれて、緑が増えていくのを感じた。

緑に囲まれて気持ちがいい

日原川支流の小川谷に開かれた鍾乳洞の入り口。洞内に入る前に、窓口でチケットを購入する。入場料金は、大人(高校生含む)600円、中学生400円、小学生300円。営業時間は、8時~17時(4月1日~11月30日 / 12月1日~3月31日の期間は8時30分~16時30分)。洞内入り口そばに近づいただけで、早くも冷たい空気が漂ってきているような気がする。

鍾乳洞入り口は橋を渡った先にある

まるで冷蔵庫! ひんやり涼しい鍾乳洞の中

いざ、鍾乳洞の中へ。一歩足を踏み入れると、それはもう、想像以上の涼しさ。外気温との差も手伝って、巨大な冷蔵庫の中に入ったような感覚だ。ひんやり涼しい……というよりも、半そでで行った筆者には寒いくらいだった。これから出掛ける人には、上着を持っていくことをおすすめしたい。

鍾乳洞の中へと足を踏み入れる

冷たく湿った空気に包まれながら、洞内を整備された通路に沿って歩いていく。周囲の岩に手を触れてみると、氷のように冷たく感じた。洞内は年間を通じて約11℃を保っているとのことで、夏は涼しく、冬は暖かなのだという。

岩に手をふれると、氷のような冷たさ