パナソニックが21日に発表した、Android搭載スマートフォンを通じて制御や情報共有が行える「スマート家電」製品。6カテゴリーの商品が、9月25日から順次発売となる。同社はこの製品群で、「新たな白物家電の世界をスタートさせる」と語る。

発表された6カテゴリーの「スマート家電」製品

発表会にはイメージキャラクターの吉瀬美智子さんも登場

Androidアプリとクラウドでスマート家電化を実現、通信はNFC

今回発表したのは、ルームエアコンの「Xシリーズ」(市場想定価格21~34万円前後)、トップユニット冷蔵庫の「NR-F557XV」(同30万円前後)、ドラム式洗濯乾燥機の「NA-VX8200/VT8200」(同34万円前後および35万円前後)、体組成バランス計の「EW-FA43」(同1万円前後)、活動量計の「EW-NK63」(同6千円前後)、手くび式血圧計の「EW-BW53」(1万円前後)という6カテゴリーの製品。

同社ではすでに今年6月から、スマートフォンで操作ができるスチームオーブンレンジ「NE-R3500」、スチームIHジャー炊飯器「SR-SX102/SX182」を発売しており、スマート家電製品は、8カテゴリーにおよぶことになる。

ルームエアコン「Xシリーズ」

トップユニット冷蔵庫「NR-F557XV」

ドラム式洗濯乾燥機「NA-VX8200」

体組成バランス計「EW-FA43」

活動量計「EW-NK63」

手くび式血圧計「EW-BW53」

パナソニック グローバルコンシューマーマーケティング部門 アプライアンスマーケティング本部の中島幸男本部長は、「2010年からプロジェクト体制をとり、新たな提供価値を模索してきた。スマート家電は、新たな白物家電の世界をスタートさせるものになり、楽しさ、ワクワク感、驚きを提供できる時代の幕開けになる」と意気込む。

NFCによってさまざまな機器を結ぶ

これらの製品の基本的な考え方は、携帯電話やスマートフォンに搭載されている国際規格「NFC(近距離無線通信)」を活用し、Android用アプリの「パナソニックスマートアプリ」とクラウド環境を利用することで、白物家電製品の使い勝手を向上させようというものだ。そのメリットとして同社は、「エコ」「クッキング」「コントロール」「ヘルスケア」「サポート」の5つの領域でのベネフィットを提供できるとする。


「パナソニックスマートアプリ」は無償で提供

ひとつのアプリケーションで様々な機器を制御できる

「エコ」については、冷蔵庫の開閉回数やエコナビ率(1日におけるエコナビ運転の割合)を冷蔵庫にスマートフォンをかざすだけで表示できるようにし、節電意識の向上につなげる。「クッキング」では、クラウド上のレシピ検索やスマート家電本体の操作を行えるようにする。商品にあわせたレシピ情報も随時追加していくという。「ヘルスケア」の領域については、健康データの管理を可能とし、面倒な記録の管理がスマートフォンで行えるようになる。また「コントロール」は、外出先からのエアコンの遠隔操作やスマート家電のワンタッチ操作などが行えるため、外出時に消し忘れたエアコンをスマートフォンから停止させるといった使い方も可能になる。さらに「サポート」では、取り扱い説明書を取りださなくてもスマートフォンで操作方法を確認したり、エラーコードが表示された際にウェブとの連携により問題を特定して解決につなげたりといったことができるという。

冷蔵庫のエコナビ率を表示しているところ

遠隔地からもエアコンの操作ができる

そのほかにも、たとえば洗濯機であれば、洗剤や柔軟剤ごとに最適な量をスマートフォン上に表示したり、洗濯の目的にあわせてコース設定ができるといった使い方が可能になる。新たな発売された洗剤の情報もクラウドを通じて、随時提供されることになる。

吉瀬美智子さん

発表会に登壇した同社のイメージキャラクターを務める女優の吉瀬美智子さんも、「エアコンの消し忘れも、外出先から操作できるのは便利。スマート家電の節電にも活用できる」などと語っていた。


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