標準でPDFの読み込み・編集が可能になった「Word 2003プレビュー」

PDFの読み込みと編集が可能になった点も、Word 2013プレビューのポイントのひとつです。PDFの読み込み方法は通常の文書と同じ。普段とまったく同様の操作で、文書のコピーや編集が行なえます。ただしPDFのページ数が多いと、極端に読み込みに時間がかかったりメモリーが足りなくなったりすることもあるようです。

図8 PDFファイルを読み込み、文書をコピーしたり一部を修正することが可能です。ただし保護されているPDFは、パスワードの入力が必要です

すべてのPDFをそのままのレイアウトで表示できるわけではなく、正しく表示されない場合もあります。たとえば、縦書きの文章は正しく表示されないことが多いようです。Officeで出力したPDFは概ね正しく表示されるようですが、いくつか正常に表示されないケースもありました。どのような状況でレイアウトが崩れるのかは検証の必要がありそうです。

図9 PDFによってはレイアウトが正しく表示されない場合もあります。PDFのバージョンや作成ソフトによって異なるので注意しましょう

PDFのレイアウトが崩れてしまっても、わずかなズレであれば簡単に修正できます。Word 2013プレビューでは画像や図形、グラフをドラッグした際に、位置合わせに便利な「配置ガイド」が表示されるようになりました。テキストの端やページの中央などに簡単に配置できるので、プロ並みのレイアウトに仕上げられます。

図10 画像や図形のドラッグで表示される「配置ガイド」。オブジェクトの位置合わせが簡単になります

また画像や図形をドラッグしたままテキストに重ねると、テキストの回りこみ方法をプレビュー可能です。「ライブレイアウト」と呼ばれるこの機能を活用することで、これまで難しかった凝ったデザインが容易になるでしょう。