ソネットエンタテインメントが提供する「So-netモバイル3G」は、NTTドコモの回線を利用し、MVNO(仮想移動体通信事業者)として提供する通信サービスだ。SIMフリー端末を持っている場合の携帯回線として、より低価格に通信を利用できるのがポイントだ。
So-netの携帯MVNOサービス
So-netモバイル3Gは、「3G」という名前だが、LTEによる通信に対応する点が特徴だ。ドコモ回線を使うため、3Gは全国ほとんどの場所をカバーし、つながるシーンは多い。また、ドコモのLTEサービスである「Xi」のサービスエリア内であれば、より高速な通信も可能。下り最大14Mbps/上り最大5.7Mbpsの通信が利用できる。
製品ラインアップはSIMのみ、または端末(モバイルルーター「MF-30」)とのセットの2種類。初期費用は、SIM単体の場合は登録事務手数料3,150円のみで、SIM自体の料金はかからない。セット購入の場合、手数料に19,800円がプラスされる。
月額料金は、So-netの接続コース利用者の場合、2,770円+ユニバーサルサービス料(現時点では3円)の2,773円。新規にSo-netを利用する場合、例えば「モバイルコース」に加入することで、月額210円で利用できるようになる。合計で月額2,983円だ。
SIMは通常サイズ、マイクロSIMサイズの2種類から選べる。同サービスを利用する端末がどちらのサイズのSIMを採用しているか調べてから購入しよう。なお、SIMカードの切り替えには、3,150円の手数料が必要となる。また、契約時に注意したいのは、このサービスは2年間の継続使用を前提とした、いわゆる「2年縛り」のサービスであること。そのため、利用開始後25カ月目での解約以外だと、契約解除料として9,975円がかかる。
なお同サービスでは、3日間の合計通信量が150万パケット(192Mバイト相当)に達した場合、翌1日(0:00~24:00)の通信速度を制限する場合があるとしている。同社では150万パケットの使用目安を「PC版の一般ポータルサイトの閲覧約873回」「300文字程度のテキストメール約38400通分」としている。この制限は3G、LTEいずれの場合も対象となる。
同じくMVNOの日本通信がもっと安い料金のSIMを提供するなど、So-netモバイル3Gより安価なサービスはある。ただしSo-netモバイル3Gは、1カ月のデータ量自体は無制限となっているので、高速通信が必要なユーザーには適していると言えるだろう。