本体サイズは約W368.5×D200.0×H20.8mmとなっていて、奥行きは標準的なUltrabookより若干短いものの、横幅はかなり大きい。約1.69kgと持ち運びがそれほど苦にならない本体重量であり、バッテリ駆動時間もおよそ8時間と丸一日たっぷり使い続けられるポテンシャルはあるものの、横幅のせいで大きめのビジネスバッグでないと収納できないのはちょっと残念なところ。

事実、筆者が毎日MacBook Air 13インチを持ち運ぶのに使用しているビジネスバッグには収まらなかった。

天板の手前半分はラバーになっていて、手で持っても滑りにくい。ただし横幅はかなり広く、外へ持ち出すときは大きめのビジネスバッグなどに入れたいところ

本体背面も全体がラバーで、落ち着いた色味

薄さ約20.8mm、重量約1.69kgで、家庭内で持ち歩く分には全く苦にならない

したがって、本製品のターゲットとしては、やはり横長大画面を活かした映像視聴を中心に考えているホームユーザーとなるだろう。外出時にも持ち歩いてビジネスに使う、というよりも、宅内のあらゆる場所に気軽に持ち運んで映像やネットを楽しむ、という使い方に向いていると感じられる。

また、Photoshopのように多数のツールウィンドウが画面スペースを占有するソフトや、横長のタイムラインを扱うビデオ編集ソフトなどでも、横長の画面は活用しがいがありそうだ。

従来製品ではあまり見られなかったディスプレイサイズということで、ややもするとイロモノ扱いされそうな雰囲気を醸し出している。しかし、据え置き前提の大型ノートPCのような広いデスクトップとパフォーマンスを実現しながら、比較的軽量で持ち運びしやすいコンパクトさも兼ね備えていて、思った以上に使い勝手は良い。

店頭で見かけたら実際に触れてみて、21:9のディスプレイで見る映像への没入感をぜひ味わってみてほしい。

製品名 dynabook R542/16FS
CPU Intel Core i5-3317U(1.7GHz)
チップセット Intel HM77 Express
メモリ PC3-12800 4GB(交換不可)
ストレージ 32GB SSD+500GB SATA HDD
グラフィックス Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)
ディスプレイ 14.4型ワイド HD(21:9)高輝度TFTカラー Clear SuperView LED液晶(1,792×768ドット)
ネットワーク 10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0
インタフェース USB 3.0×3、HDMI出力、ヘッドホン出力×1、マイク入力/オーディオ入力兼用×1、SDカードスロット
Webカメラ 約130万画素
サイズ/重量 約W368.5×D200×H20.8mm/約1.69kg
駆動時間 約8.0時間
OS Windows 7 Home Premium SP1(64bit版)
店頭想定価格 140,000円前後