10年近く結婚市場を調査してきたという牛窪さんは、「大企業に勤めていて見た目もイケメン風の男性はだいたい30歳までには結婚しています。このような人を狙うなら女性は24、5歳までに動いていなければ不利。そうでなければ別の市場を狙う必要があります」と語る。
婚活のコツは、ターゲットを明確にすること。「自分がどんな人と結婚したいのか」をはっきりさせて、それに合わせて動く。そのとき、自分で"圏外"と見なしていたような男性にも目を向けてみることが大切なのだという。
「結婚相手としてよいかどうかは、少なくとも5回以上会ってみなければわかりません。残っている掘り出しものの男性はスルメのようなもので、かみ続けてみて初めて良さがわかります。最初の"ひとかみ"はかたい。だからこそ、いい人なのに残っているんです。女の子も自信がないから、男性の評価を友達の意見に左右されがち。でもみんなの言う"いい人"が自分にとっていい人とは限りません」。
「男性にこそ読んでほしい」
『「ゆるオタ君」と結婚しよう!~AKB男は夫向き? 』は、タイトルからは婚活中の女性に向けた本のように見えるが、牛窪さんは「男性にこそ読んでほしい」と話す。同書の前書きにも「女たちはようやく、あなたたちの魅力に気づき始めた」とある。「この本を読んだ男性に『自信が持てた』と言っていただけたらうれしいです。『どうせ俺なんかモテない』と勘違いしている人も、本当はモテる原石。ひとりでもポジティブにとらえていただけたら」。
牛窪さんは「女性に結婚したい人が多い今、男性にとっては追い風。あとは自信を持って」とエールを送った。