ターゲットの見直しをすることで幸せになれる……!? 女性の婚活に新しいターゲットを提案する書籍『「ゆるオタ君」と結婚しよう!~AKB男は夫向き? 』(講談社)がこのほど刊行された。著者で、「おひとりさま」(おひとりさまマーケット)、「草食系」(草食系男子)などの言葉を世に広めたことで知られるマーケティングライター、牛窪恵さんに話を聞いた。

マーケティングライターの牛窪恵さん

同書では、これまで女性にとって結婚相手の"圏外"と見なされがちだったという、ゆるいオタクの「ゆるオタ君」、年上の中高年男性「熟メン」、若い「年下クン」、外国人をターゲットにした婚活が、実際に彼らをパートナーに選んだ女性たちへの取材を通して紹介されている。

ゆるオタ君は結婚相手としていいところばかり!?

ゆるオタ君とはどういう存在なのか。牛窪さんがゆるオタ君の象徴ともいえるAKBファンの"AKB男"30数人を取材して検証した結果、彼らには「真面目で勉強熱心」「浮気心は少なくいちずでピュア」「女性に寛容でやさしい」「働く妻を応援すべく、家事・育児を手伝ってくれる」「仕事熱心で堅実」という特徴があることが分かったという。

理想の結婚相手は”圏外”にいるかも……

牛窪さんは「彼らは趣味に前向きで仕事ばかりの生活ではないため、ワークライフバランスがとれている」「情報収集能力が高く、好きなこと全般に対して造詣が深い」「AKB男は女性への尊敬の念もある」「ITに詳しい人が多く、節電・停電時も頼りになる」「ロマンチストが多く、遊びなれていない」などとほめちぎる。

牛窪さん自身、夫がゆるオタ君なのだという。「あるとき本棚にロリコンっぽい作画のアニメのDVDを見つけて、えーって思いました。エッチな内容ではないのに、正直気持ち悪いって。でも、私だって韓国ドラマや韓流スターにハマりすぎで、それを男性から見れば気持ち悪いんじゃないかと思うんです。お互いさまですよね」と牛窪さんは話す。

「ゆるオタ君は自分の趣味を大事にするので、奥さんの趣味にも目をつむってくれます。ひとりの時間や領域をお互いに守りやすいんです。自分の時間でやりたいことを続けたい人や、家事や育児を手伝ってほしい女性にとってはすごくいい夫ですよ」。