Ubuntuを起動する
後は画面の指示に従ってウィザードを進め、仮想マシン作成完了後はゲストOSを起動してください。Ubuntu 12.04を起動しますと、いくつかの初期設定をうながされますので、画面の指示に従って進めれば、Hyper-V 3.0上でUbuntuが動作します。ちなみにゲストマシンのデスクトップ解像度は1152×864ピクセルが選択されていました。筆者が検証に用いたノート型コンピューターでデスクトップを描画することができませんでしたので、図13はあらかじめデスクトップ解像度を800×600ピクセルに変更しています(図07~13)。
なお、統合サービスに相当するLinux Integration Componentsは、前述のとおりLinuxカーネルに組み込まれていますので、Ubuntu 12.04に関してはユーザーが何らかの操作を行う必要はありません。動作を確認するには「sudo lsmod | grep hv_」と実行してみましょう。図14のようにHyper-V用ドライバーとして組み込まれたLinuxモジュールが列挙されます。ちなみに他のLinuxディストリビューションでは、パッケージの追加やLinuxカーネルの再コンパイルが必要なケースもありますので、チャレンジする際は事前調査を必ず行ってください(図14~15)。
図14 仮想マシンのHyper-Vドライバーが稼働しているか確認するには、端末から「sudo lsmod | grep hv_」と実行してください。ご覧のように各ドライバーが組み込まれていることが確認できます |
阿久津良和(Cactus)